無謀でうれしくもつらい日々のはじまり

無謀にも2人めを授かった。

当初、ボクにしては珍しく奥さんの提案に反対した。

子供はかわいい。ボクだってあの清らかなふわふわをもう一度抱いてみたい、という気持ちはある。

でも、現実は相当きびしい。 精神的にも体力的にも金銭的にも。

2歳児一人でも振り回されて目まぐるしく過ぎゆく日々。苦手な片づけが全然追い付かず、片づけても次の瞬間には片づける前より散らかってしまう。これが2人になったらもう汚部屋まっしぐらだ!

もし、一人めのときのように奥さんが切迫流産になったら?2歳児の面倒を見つつ、絶対安静の奥さんの面倒も見るとか会社を休まずに対応できるはずがない。

無事に生まれたとしたらどうか? 新生児がふぎゃー!と泣いて起き、3歳児もその声でうぎゃー!と泣いて起きる。そんな地獄絵図がボクの頭の中を支配する。

・・・ちょっといくらなんでもネガティブに寄りすぎだ。結論は反対だとしても、良い面も考えたうえで答えを出したい。一旦落ち着こう。

わが身を振り返ると、両親はずっと共働きだったからボクは少年時代のほとんどを4つ年下の弟と2人ですごした。

ときどき友達と遊ぶときについてきて邪魔だな、と思うこともあったけど、二人で遊んで楽しかった思い出のほうが圧倒的に多い。

大事なことを思い出した。 バイオハザード5と6は2人でやったほうがぜったい楽しい。マリオブラザーズも2人でやったほうがぜったい楽しい。ボドゲなんて1人でやったらかなりむなしい。

やっぱり兄弟はいたほうがいいな!

まぁ1人めであんなに苦労したし、そう簡単にはできないだろう。また不妊治療が必要になるならあきらめよう。

その後なぜかあっさり授かり、一回は悲しくも流産となってしまったが、そのあともすぐに授かり今に至る。

また前回以上のうれしくもつらい日々がやってくる。ボクたちの闘いはまだはじまったばかりだ!