魔法も幽霊も空飛ぶくじらもゆるやかな日常に流されていく「ふらいんぐうぃっち」に癒される。
ふらいんぐうぃっちを見終わってしまう!
Huluで見つけてのんびりと見始めたアニメ「ふらいんぐうぃっち」が残すところ1話となってしまってかなりさびしい。我が家では日曜日の朝にボクが作ったホットサンドを食べながら、ふらいんぐうぃっちを見るのがささやかな楽しみになっているというのに!
それにしても、いいひとしか出てこない世界はいいな。あと、ボクとしては大声で早口でまくし立てる人がいないのもうれしい。どこがどうとか言うまでもなく、ふらいんぐうぃっちの持つ空気感は日常に疲れた心を癒やしてくれる。ふと自分で書いててちょっと心配になってきた。そんなに癒しを渇望するほど疲れてるのか?
そうだ!コミックがあるじゃないか。
アニメを見終わってしまっても、コミックでふらいんぐうぃっちの世界に浸ればいいじゃないかと気がついたので、さっそく1巻を購入して読んでみた。あぁ、こんな展開だったなぁとか思いながらさくさくと読み進める。よくあることだけど、アニメを見てからコミックを読むと、声が脳内再生されて臨場感がすごい。
ふらいんぐうぃっち(1)第5話 魔女への訪問者 P123
百十番ってなんばん!?っていいよなぁ。ボクもときどきこれと似たようなことをやらかす。「12日って何日?」とかね。何曜日?って聞きたかったのに、出てきた言葉が違っててうろたえる。こういうめっちゃ大爆笑とかじゃないけど、ほっこりできるエピソードをさらりと入れてくるのがふらいんぐうぃっちの魅力かなぁ。
何もかもゆるするぎる日常がのみこんでいく。
あと魔法が出て来るのに「もっと強大な力をー!」みたいなことを言い出すヤツとか、名前を呼んではいけない人とか出てくる気配がまったくないのがいい。幽霊だろうと、空飛ぶくじらだろうと、ゆるすぎる日常にさしたる影響を及ぼすこともなく流れていってしまう。何の事件も起こらない。
ボクは刺激を求めて生きるか死ぬか的なストーリーをけっこう好んで見たり読んだりするほうだけど、それとは対極的な癒し系もときどき欲しくなる。ふらいんぐうぃっちはそんな期待に応えてくれる作品として傍に置いておきたい。癒されたくていまだ見てない、読んでないという方がいらっしゃったらぜひ、その世界にふれてみてくださいな。
- 作者: 石塚千尋
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/02/07
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