はじめての人狼で人を疑いまくってきた！

人狼より吸血鬼がいい。

ボクはどちらかというと人狼よりも、吸血鬼のほうがスキだ。いや、だって人狼ってクールじゃないし。変身するたびに服が破れて金かかってしょうがないし、理性を失ってしまって何をしでかすかわからないのがイヤすぎる。ハリー・ポッターに出てきたリーマス・ルーピンはかなり有能な魔法使いだったけど、人狼であるがゆえにホグワーツから出ていかなきゃならなかったしさ。

そんなボクではあるけれど、人狼というゲームはけっこう前から気になってた。ただ、最低でも４人は人を集めないとできないと知った時点で友達が少ないボクには縁のないゲームだなとあきらめたんだよなぁ。人見知りしがちなボクにとって知らない人ばかりの人狼ゲームの集いに飛び込んでいくなんてのはハードルが高すぎる。人狼をやってみたい好奇心は、そのハードルを超えるほど強くなかったし。

だがしかし！「B'zクラスタの集いで人狼をやる」という話がボクの目の前にぶらさがってきた。たぶん、何回もぶらさがってたのをスルーし続けてただけなんだろうけど、とにかく今回は目についた。コレにのっかるのがボクが人狼を体験するには一番の近道だろう。というか、たぶんコレしかない気がする。ということで参加してみることにした。

わけもわからず人狼をはじめる。

カラオケ店に集合して人狼会を開始。あとから合流する人がいるみたいだけど、とりあえず最初は４人だ。他の人たちは「４人だったら、１日で勝負が決まる」とかなんとか言ってるけど、もちろん、ボクにはさっぱり意味がわからない。

へー。アナログなカードでやるのかと思ってたら、iPhoneのアプリでやるのか！なんかおどろおどろしい曲が流れてる。人から人へiPhoneを回してぶつぶつ言いながらタップしてるのは異様な光景すぎる。宗教っぽい！うわー、iPhone回ってきた。iPhone６ってはじめてさわったし。めっちゃ薄い。そんなこと言ってる場合じゃない。人狼に集中しよう。

わけもわからず言われたとおりに操作すると、ボクの役割は市民になった。

市民には特殊な能力はないらしい。まぁ、初心者にとっては市民で様子を見るってのがいいのかもしれない。なんか疑わしい人にいきなり投票しなきゃいけないらしく、適当に投票する。

さぁ、話し合いをはじめましょうというフェーズにうつった。そんなこと言われたってボクには何を話していいのか、さっぱりわからない。どうやら「占い師」という役割があって、誰が人狼かを探れるらしい。具体的には、日毎に誰か１人を占って人間か人狼かを確認できるとか。

じゃあ占い師が「アイツが人狼です！」と言ったら、そいつをやっつければいい、と思ってしまいそうになるんだけど、1人しかいないはずの占い師が2人登場したりするから話がややこしくなる。この場合、どちらかが嘘をついている人狼ということになる。

話し合いが終わったら、質問を投げかけつつ、人狼と疑わしき人に投票する。ボクは素直に「ボクが人狼なわけないじゃないですか」と答えたら、逆に疑われて票が集まり、処刑されてしまった。なかなか初心者だろうと容赦ないな。

騙す側か、騙される側か？

けっこう時間があったからその後も何回か人狼やったけど、ここまでがっつりと「人を疑いまくる」というのはプチ人間不信なボクでも経験がなくてかなり疲れた。まぁ、ボクは人狼には１回しかならなかったから、あんまり「人を欺く」ほうに頭を使わなくてよかったからマシだったんだろうけど。

初心者に人狼役はむずかしすぎる。というかキャラクターの問題？ボクは嘘をつくのが得意じゃないし、ロジカルシンキングも苦手だ。たぶん、人狼というゲームそのものにあまり向いてない人種かもしれない。でも、機会があれば、また参加してしまうんだろうな。

※人狼ゲーム初心者の方でも大丈夫です。ほぼみんな初心者ですから。

人狼会開催のお知らせにこんなひとことが添えられていたんだけど、この時点で既に欺かれてたんだな、と後から気がついた。あんなのほぼ初心者のプレイじゃないし、もし、それが本当だとしたら、ほんまもんじゃないすか。人狼より人間がこわい。「今さら何言ってんの？夢見てんじゃねえよ。人間なんてそんなもんさ。世の中には2種類の人間しかいない。騙す側と騙される側だ。ボロ雑巾のように路地裏で死にたくないなら、騙す側に立て！立つんだ、ジョー！」なんかもう1人の自分から悪魔の囁きが聴こえてくる。

いや、人を騙して生きるストレスには耐えられそうにないから、騙されて死ぬほうを選ぶし。路地裏はイヤだから死に場所ぐらいは自分で決めるけどな。って、なんの話かよくわからなくなってきたのでこれぐらいにしとこう。まぁ、自分が詐欺師に向いてるかどうか確認するのに人狼は最適なゲームじゃないでしょーか。

人狼 ~嘘つきは誰だ?~カードバトル