【夜明けの街で】一瞬の快楽と続いていくささやかなシアワセ、どちらを望みますか?
こんなに不倫だけのストーリーだったか?
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2012/03/23
- メディア: DVD
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原作を読んだことがあった「夜明けの街で」がいつのまにかhuluで配信されてたので、ようやく見てみることにした。まず、最初に感じたのは「あれ?こんな話だったか?」という違和感だ。原作を読んだのが結構前で記憶が曖昧だし、もう本が手元にないので確認できないけれど、こんなに不倫ばかりがクローズアップされた話だったかなぁ。
原作では不倫に溺れながらも、相手は殺人犯かもしれないという緊迫感が前面に押し出されてたような気がする。いや、小説だからそこに自分が注視して勝手に膨らませてただけだったのかなぁ。もっと切なく深みのあるストーリーだったと思っていたのは、脳内補完だったのか。
結果的にはミステリー要素は添え物になって、ただ「不倫なんかやめといたほうがいいよ」ということを訴えかけるだけの映画だった気がする。逆に言えば、それだけの話を2時間飽きずに見せられるんだから、キャスティングが素晴らしかったということなんだろう。
それにしても、深田恭子さんが演じる仲西秋葉がイイオンナすぎる。容姿はともかくとしても、気遣いと甘えの使い分けがうまくて、こんな人に遭遇したら早めに遠ざけないと、ボクでもマズいことになりそうだ。
実際、ボクだったらどう反応しただろう?
自分に不倫の可能性はあるか考えてみる。
カラオケからの家までの送迎
まぁ、自分からカラオケに行こうなんて誘わないというか誘えないけど、友人といっしょに3人だったらカラオケぐらいは行くかな。で、女子がめちゃくちゃ酔ってたら、放っておけなくて送るだろう。まぁ、ここまでは主人公の渡部と行動に差異はなさそう。
メールで呼び出され、2人で会う
家まで送迎したときに上着を汚されているので、その件だろうと想像して呼び出された場所には行くだろうな。その後、渡部は秋葉と車に乗って移動するんだけど、ボクはコレには抵抗するな。だって、意味もわからずどこかへ連れて行かれるのは困る。ってもう話が終わってしまうじゃないか。
2人で食事に行き、サーフィンの約束をする
それでも近場で上着を汚したお詫びに奢らせて下さい、とか言われたとしたら、食事ぐらいはする可能性あるな。が、サーフィンなんて興味ないし、この誘いにはのっからないだろう。それに約束ってのは親密度が上がる行為だと思うから、避けたほうがいい。
どう考えても、ボクならせいぜい食事ぐらいで終わりそうだ。あぁ、なんて刺激の少ない平凡な人生なんだろう。だが、それがいい。平凡な日々の中にささやかなシアワセを見つけて、それを守りながら生きていけたら、それでいいや。
しかし、人間というのは脆い生き物。日頃はそう思っていても、いろんな状況とか、そのときの心情に流されてしまうことだってある。不倫にかぎらず、なんでもそうだけど、「自分だけは大丈夫!」なんていう思い込みが人生を崩壊させてしまうのかもしれない。気をつけよう。