焼酎がさっぱりわからないけど、無謀にも人に贈ってみる。
元上司への贈り物に悩む。
自部署から他部署に異動される方に贈り物をすることになった。その人はボクが入社したとき、はじめて上司になった人で、途中離れたものの、またくっついて数年を過ごしたという、まさに腐れ縁という感じの人だった。
というわけで、当然の流れで贈り物はボクが用意することになったのだが、これは困ったことになったと頭を抱えてしまった。何年もいっしょに仕事してたけど、元上司が何を贈れば喜ぶか、さっぱりわからない。
というか、非常に難しい性格で、何かを人にしてもらって素直に喜ぶタイプではないのはたしかだ。キライなものはよく語ってるけど、スキなものを語ってるのなんて聞いた記憶ないな。
さぁ、どうしよう。
そうだ、焼酎にしよう!
そうだ!困ったときは酒だな。おぼろげな記憶をたどってみると、日本酒は最近呑むのをやめていて、焼酎に変えたと言ってたような気がする。いや、他の誰かと間違ってるような気もしなくもない。そういう話を聞いてるときって、自分だって酔っ払ってるからなぁ。記憶があやふやすぎる。
まぁ、いいや。焼酎にしよう。
ちなみにボクはアルコールはほぼビールしか呑まないから、焼酎のことはさっぱりわからない。元上司が芋好きか、麦好きかもわからない。最後の最後にいらないモノを贈りつけたら、嫌がらせになっちまう。こんなときは、とりあえずネットで検索してみるしかないか。
島美人、富乃宝山、赤兎馬、森伊蔵、天使の誘惑、兼八・・・名前で決めるなら「天使の誘惑」だけど、さすがにそんな決め方はできない。取寄せしてたらもう間に合わないから、店頭で買えるモノの中から選ばなきゃなぁ。
むむ?赤兎馬なら売ってるな。紫色と赤色があるけど、どう違うんだろう?よし!これを両方買って飲み比べて楽しんでもらうことにするか!決定!・・・実際にはこんな簡単には決められなかったんだけど、とりあえず決められてほっとした。
喜んでもらえるといいな。