このままでいいのか?と急に不安になって、改めて自分の価値観を確認してみた。
「やり方」の前に考えなきゃいけないことがある。
のろのろと「やること地獄」を終わらせるタスク管理「超」入門を読み続けていてはっとする言葉に遭遇した。
「自分のやること」を決めるためには、「何が自分のやることなのか」を決めなければなりません。それはつまり、「自分の役割」を定めるということです。そしてそれは、必然的に「自分とは何か」を決定づける要素にもなります。言い換えれば、「自分」を自分が定義づけるのです。(「やること地獄」を終わらせるタスク管理「超」入門)
当たり前のことしか言ってないんだけど、やることに向き合う前に「自分とは何か、自分にとって何が大事なのか」ってのを明らかにしたうえで「これは本当にやるべきことか?やりたいことか?」と考えられる状態にしておかないと、いろんな手法を用いてどれだけやることを上手く片付けたところで満足感は得られない。
このまえいきなり「やり方」を見直していたけれど、「なんだか人生の舵取りできてないな」と感じてる現状のボクの場合はまずそこじゃなくて「自分とは何か」へと戻らなきゃいけないんじゃないかと思い直した。
本質に迫ることだけを選ぶにはどうすればいい?
そんなわけでいそいそとボクが人生のバイブルとしてる一冊「減らす技術」をまた手にとった。この本は読みやすいし、感覚的にも自分に合ってるところが多いのがお気に入り。今回みたいによくわからなくなったときにまず戻ってくるのがこの本だ。しかし、何回読んでるかわからんぐらい読んでるはずなのに活かせてないな。ちょっとぐらいは自分の中に吸収できてんのかねぇ。
- 作者: レオ・バボータ
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2017/05/09
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読み進めていく中で「本質に迫ることだけを選ぶ」という言葉が心にひっかかった。
つまり、他人のニーズや気まぐれに翻弄されるだけなのだ。そうならないためには、何をするにもまず「本質に迫ることはなんなのか」を自問すること。(中略)それでこそ、ものごとが正しい順序に整う。(減らす技術)
そうそう、なんか最近は流されてる感がとても強い。自分の人生を自分でコントロールできていない感覚がずっとある。このままぼんやりと年老いていったら必ず後悔するだろうという漠然とした不安がつきまとっている。しかし、自分にとって「本質に迫ること」ってなんなんだろうな。
質問① どんなことに価値を感じているのだろう?(減らす技術)
自分の価値観に関する問いかけだ。なんとなく「家族と楽しく幸せに暮らす」ことが大事だとは思ってる。でも、自分のこだわりってそれだけじゃないはずだ。これだけだったら、家族に関係ない決断を迫られるシーンでは何も答えを出せないことになってしまう。
自分の価値観について考えてみる。
価値観というワードで瞬間的に思い出すのはやはり「7つの習慣」だな。めちゃくちゃ影響を受けて、いつもミッションステートメントとか書いてたけど、最近ではまったく意識しなくなってしまった。そこには自分の価値観が明確化されてたはずなのにな。まぁ、いい機会だから過去の手帳を確認するんじゃなく、改めて真面目に自分の価値観と向き合ってみるか。
- 作者: スティーブン・R・コヴィー
- 出版社/メーカー: キングベアー出版
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あなたは、彼らに自分がどのような人物だったのかを見てほしかったのか。どういう貢献や功績を憶えておいてほしいのか。その場に集まっている人たちの顔をよく見てもらいたい。彼らの人生に、あなたはどのような影響を及ぼしたかったのだろうか。(7つの習慣)
自分の葬儀を想像してみんなにどう言ってほしいかを想像しろ、というやつだ。最初に読んだときには素直に想像して考えてたと思うんだけど、今はなんだか受け止め方が違う。人に認められてたって自分が不満足なら意味がないし、人に何を言われたって自分が満足してればいいじゃないか、と今は思っている。どこかで何かが変わってしまったんだろう。
そんな思いを抱いてるくせに自分の価値観を即言葉にできないなんて矛盾してる。「自分が満足すること」がなんなのか明確に言えないくせに言ってることがおかしいとセルフツッコミしておこう。さて「7つの習慣」方式で自分の価値観を言語化するのが難しいとなるとどうしようか。
価値観のリストを並べ替えて自分の価値観を明確にする。
いいものを見つけた。「TQ-心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント」 で紹介されてる価値観のリスト。
人生において最も大切なものベスト30(TQ-心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント)
1 | 夫または妻 | 16 | 知性と知恵 |
2 | 経済的な安定 | 17 | 理解力 |
3 | 健康と体力増進 | 18 | 質の高い生活 |
4 | 子供と家族 | 19 | 幸福/積極的な態度 |
5 | 神/宗教 | 20 | 楽しみ |
6 | 達成感 | 21 | 自制心 |
7 | 正直/誠実 | 22 | 向上心 |
8 | 職業上の満足感 | 23 | 能力 |
9 | 人々への愛/奉仕 | 24 | 想像力と創造性 |
10 | 教育 | 25 | 許し |
11 | 自尊心 | 26 | 寛大さ |
12 | 責任感 | 27 | 平等 |
13 | リーダーシップ | 28 | 友情 |
14 | 心の平安 | 29 | 美 |
15 | 自主/独立 | 30 | 勇気 |
TQ?心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント (SB文庫)
- 作者: ハイラム・W・スミス
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これを自分が大事だと思う順に並び替えれば割と簡単に自分の価値観を明確にできそうな気がする。ということで自分にとって大切なものベスト7を書き出してみる。(多少自分がしっくりくる言葉に置き換える。)
7位 楽しみ
まぁ楽しみがなけりゃ生きてる意味が感じられなくなるもんね。何に楽しみを感じるのか?は具体化しなきゃ優先度の高い楽しみとそう高くない楽しみがあるだろうな。
6位 経済的な安定
やっぱりお金がないとできないことはいっぱいあるしな。なくなったらこんなブログなんか書いてる場合じゃなくなるだろうし。これを求めないなら、やりたくない仕事なんてさっさと辞めるよね。
5位 誠実
人を騙したり貶めたりして自分の欲求を満たす、とか絶対にできない性分だからまぁ誠実さはボクにとって大事なんだろうと思っている。どれだけ人が不誠実でも「目には目を」と思えないからたぶん損してる。
4位 寛容さ
人は過ちを犯すからこそ人間らしいと思うし、そこから何か学ぶはずと信じている甘い人間なのだよ、ボクは。ただ、ちょっと疑っているもう一人の自分もいるのでちょっとややこしい。
3位 健康
健康じゃないとホントに何もできないし、場合によっては人生が終わってしまうことだってある。とにかくやっぱり健康第一。一人で生きてるわけじゃないしな、と思うと余計に大事だなと感じるようになった。
2位 心の平穏
心穏やかじゃないともう他の大事なはずのものも全部放り出したくなって、人生終わらしたくなってしまったりするし、究極に大事だろう。周りの人も不幸にしてしまうしねぇ。
1位 家族
なんか家族大事っていうとデスクに写真を飾るアメリカ人なイメージがあって気恥ずかしい感じがするのはなんでだ?何かあったら自分の命を差し出してでも守りたいものはこれしかないかな。
自分にとって本質に迫ることを全然選べてない。
よっしゃ!これでなんとか自分の価値観はだいたいわかった(思い出した?)。これでやっと「本質に迫ることだけを選ぶ」ためのネタが手に入ったわけか。
それにしても「達成感」とか「向上心」とか仕事での成功につながるような価値観が上位には一切ないな。ボクにとって今や仕事は「経済的な安定」を得るための手段でしかなくなってるのか。そんなんでいいの?と思うけど、実際そうなんだからしょうがない。
その割には仕事に時間を費やしすぎていて「家族」との時間を減らされているし、「心の平穏」を失いそうな時がしょっちゅうあるんだよなぁ。自分にとって本質に迫ることだけを選べてない、全然選べてないよ!
なんだかずいぶんとタスク管理からは逸脱して人生観みたいな話に飛躍してしまった。まぁでも自分のこれからについて考えるいいきっかけになったかな。単語だけじゃよくわからないから、一つずつ文章化しておこうって言いながら、前にもミッション・ステートメント書いてたよなぁ。同じことを何度も繰り返してる気がするけど、その度に数メートルぐらいは前に進んでるはずだと信じるしかないな。先は長い。のんびり進もう。