どうやらボクはただのてちょらー或いは手帳変態らしい。

鞘戸 コウは○○の人である、と言いたいというようなことを先日書いたけど、倉下さんのポッドキャストを聞いていて、そのヒントを見つけた。

第二十二回:Beckさんと2020年の手帳について - Rashita | Podcast on Spotify

Beck : だんだんだんだんやっぱり文明の利器が発達していくに従って、昔手帳で賄えていた機能がクラウド側に移行されていった結果、いまほぼ手帳じゃなきゃ困るっていうのはなくなったかなぁってのがあると思います。(うちあわせCast)

まずはライフハッカーなBeckさんの話から。家計簿とか予定(とその変更)とかっていうのは、はっきりいって手書きはめんどくさいし、クラウドアプリで処理するのが正解だとボクも思っていてまったく異論はない。

でも、だからといって手帳じゃなきゃ困るってのがボクの中でなくなったのかというと、なくなってはいない。

それってどういうこと?という話に展開する前に倉下さんのコメントも拾ってみる。

倉下 : ちょっと日常に膨らませる時間を入れていく。落ち着いて書くことを。で、けっきょくまた手帳を見返しながら日記をEvernoteに書く。だから手帳がなくても本来は困らないんですよね。(うちあわせCast)

あえて立ち止まって手帳に思いついたことを書き込む時間を設けるものの、その内容はEvernoteに転記するとのこと。

ううむ。たしかにこれだと手帳に一旦書かなくても考えて膨らませる手法を見出したなら、手帳はいらなくなりそうだ。

お二人の共著「シゴタノ!手帳術」がスキだった者としては、少し寂しい気もするけど、まぁあれから10年ぐらい年月は経過してるし、そりゃ変わって当然だ。

むしろ変わっていくからこそ面白くて、ボクは今もポッドキャストを聞いたり、ブログや書籍を読んだりして追いかけているわけである。

ただ、お二人は「手帳はなくても困らない」と明言されているが、ボクはないと困るのだ。

ボクにとって手帳は道具ではなく、趣味なのである。手帳マニアが集うイベント「てちょけん」で誰かが言ってたけど、手帳は嗜好品なのである!

あぁBeckさんや倉下さんの仲間になってみたかったのに、少なくとも手帳に関しては仲間になれそうにない。

手帳の感触や微妙にアップデートされていくフォーマットににじむ製作者の思い、文字で埋め尽くされたページをめくる喜び・・・なんだ、ただの手帳変態かよ。