もう少し奥さんをゆっくりさせてあげたいのに、ボクには悪魔を祓えない。

またしても我が子が何をしても泣き止まない状況に陥った。抱き上げてあやす。扇子であおいでみる。ちょっと外へ出てみる。声をかけながらゆらゆらトントン。何をやっても、泣き止むどころかさらに激しく泣きはじめる。情けなくも、た、たすけてくれぇ~!という心の叫びが脳内を巡った。もうボクから見たら、これは悪魔が降臨してるとしか思えない。

あまりにも激しい泣き声を聞きつけた奥さんがさすがに心配して、風呂に入ってたのに湯船に浸かるのもあきらめて出てきた。悪魔が降臨してる我が子を裸のままの奥さんに預ける。しばらくは泣き続けてたけど、次第に落ち着いて大人しくなった。すごい!悪魔は祓われた。えろいむえっさいむ・・・ってこれは召喚の呪文か。感心してる場合じゃないけど、もう永遠に泣き続けるかのような勢いだったのに。

久々の静寂が訪れると、なんとも言えずふがいないというか敗北感のようなものを感じながら、ボクはその様子を見守っていた。やっぱり安心感が違うんだろうなぁ。抱き方とか匂いとか声とか?圧倒的に奥さんといっしょにいる時間のほうが長いんだから、当たり前なんだろうけども。

しかし、そういう気持ちの問題はさておき、ボクが家にいる時ぐらいは、もうちょい奥さんにゆっくりしてもらいたいのに、こんなに役立たずな状況では困る。困りまくる。どうしたらよいものかー。

まぁ、悩んでる暇とか、こうしてブログを書いてる暇があるなら、せめて家のことをしっかりやっておこう。あんなふうに泣かれた日にゃ、掃除とかやってる余裕あるわけないもんなぁ。できることをしっかりやる。話はそれからだ。