人はつい欠けたところばかりあげつらってしまう存在である。

ふと思い出した長いトンネルを歩む日々。

こんなこと言ったらバカにされるかな、ガッカリされるかな、と怯えたり、言動を否定されないか常に緊張していると、そのことにばかり労力を割くハメになって、本来の能力発揮にかける余裕がなくなってしまう。(インターネットの備忘録)

hase0831.hatenablog.jp

これを読んだ瞬間、あぁーって思った。思わず声が出そうになって、会社だったから抑えた。あの頃のボクにとってそれは「かな」ではなくて、確実に訪れる現実だったから、言動を否定されないためにどうたち振る舞えばいいか?ばかり考えて、上司と面と向かうだけで著しく疲弊していた。

いつからこうなってしまったんだろう?最初からこうではなかったはずだ。ボクが期待を裏切ってこんな状況を自ら作り出してしまったんだ。そんな感じに自分を責めてボクは長いトンネルに踏み込んでしまった。そんなとき、引用したような考えを踏まえて言葉をかけられたなら、きっと声をあげて泣いただろう。本質とは大きくズレたところに囚われて、愚かだと思いながら、行くことも戻ることもできずにいたんだよなぁ。

ホントはファンタジーとは思いたくない。

あれから数年がすぎて、ボクはまた別のまず否定から入る上司と仕事をしているけど、もう必要以上に自分を責めるようなことはなくなったものの、やっぱり否定されないかと緊張してる自分を感じることは多い。まぁ、そう簡単に人は変われないな。

ただ、これは自分だけじゃなく、周りを見渡しても目につく光景だったりする。今日も痛感したんだけど、社内の会議に参加しても、誰もが否定から入るし、発言者に対して肯定的な言葉をかける人は一人もいない。ボクは転職経験がないから、他の会社を知らなくて、会社とはこういうものなのかと思うしかないんだけど、実際のところどうなんだろう?

正直いってボクにとってはせ おやさい (id:hase0831)さんの言葉はファンタジーのようで、まったくリアリティがない。部下を否定している上司もまたその上に向かって否定されないために必死で余裕がない感じがする。「部下の精神的な安心」なんてことを考えられる上司がホントにいるんだろうか?そんなの都市伝説なんじゃないか?なんて思ってしまう。いつかボクは部下に自分と同じ思いをさせない上司になりたいと思っていたけれど、いろんな意味でそれは難しそうだと思い知らされている。

はせ おやさいさんの言葉をファンタジーだと思ってしまう自分が悲しいなぁ。あまり書きたくないネガティブな内容だけど、こんなことを思ってたときもあったな、といつか笑えると信じて書き残しておく。これもファンタジーだな。あぁ。