「楽しい会話」には別に「すべらない話」はいらないのにやたら気負ってしまう。
男子トイレはとても気まずい。
女子トイレと違って個室じゃないから、かなりの至近距離で裸の付き合い(一部だけ)をするわけだが、そんな状況でひとことも発することなく、黙々と用を足していていいのだろうか?いや、よくない気がする。じゃあなにか話そう。事が済むまでそんなに時間があるわけじゃない。さくっと終われる気の利いたトークを・・・あ、出ていっちゃった。
エレベーターで誰かと二人きりになるとなんだか気まずい。
うちの会社は3階建てなので稼働時間はほんの一瞬である。しかし、一瞬でも「すき」の二文字ぐらいは何回でもリピートできる。1歩踏み出せ!幸せは自分の手で掴み取るものだ!って意味わからんし、気持ち悪いな・・・あ、お先にどうぞ。
そんな具合にコミュ力乏しいボクなので、このエントリーはスルーできなかった。
言われてみると彼らは確かにどこか申し訳無さそうに話し始めることが多い。「わかりにくいと思うんですけど、すいません」という調子が発話の端々から滲み出てたりする。(← ズイショ →)
あぁ、これってボクのことですやん。くだらないかもしれないけど、とりあえず喋るよ?「それで?」とか言わせちゃうかもしれないけど、喋っちゃうよ?すいません。とか思いながら喋りはじめる感じだもんな。
そう。ボクは「すべらない話」をしたいと思いすぎるのだ。芸人でもなんでもないただのきまじめっぽくて不真面目な田舎のサラリーマンのくせに、考えすぎなんだ。そんなこと誰も期待しちゃいないって。このブログだってすべりまくってるけど、そっとスターをつけて下さるやさしい方々に支えられて続けられてるわけだろ。
彼らの悩みというのは「人に話を聞いてもらえない」というあたりにどうやらあるようだ。(← ズイショ →)
ある意味ズイショ (id:zuiji_zuisho)さんのこの見解は的を射ている。なんでボクがそんなにすべらない話をしたがるかというと、人が退屈せずに話を聞いてくれる状態を作りたいからだ。ただの不真面目リーマンのくせに。
なんか過去にやたら退屈そうに話を聞かれたり、めっちゃリアクション乏しい人に必死に話したりした経験があったかなぁ?いやいや、アドラーによれば、過去の経験は関係ないはずだろ。ボクは人に話を聞いてもらえないんじゃなく、聞いてもらいたくないのだ!あれ?なんか違和感が拭えないし、寂しいのに強がってる人みたいになっちまった。
とにかく、何も話さなかったら、すべることも、すべらないこともできない。考えすぎて何も言葉を発しないというのはやめにしよう。明日の朝エレベーターに乗ったときのセリフを今から考えてリハーサルしておこう。
「高畑裕太、浅はかっちゅうか」
いや、それ、韻踏んでるだけで会話する気ゼロやろ。
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