男は女に借りを返すために生きるのだろう。

551のないときとあるとき。

訳あって仕事が急に忙しくなり、残業が続いている。昔みたいに日付が変わるまで働いて居眠り運転で事故りそうになるとか、そんな強烈な状況ではないけど、不慣れな業務に取り組むことが多くてやけに疲弊している。

ため息をつきながら車に乗り込み、牛丼を食べて帰るか、コンビニ弁当を買って帰るかひとしきり迷う。ちょっとでも家でゆっくりしたいからとコンビニに寄ることにして、ついついスイーツも買ってしまう。真っ暗な部屋に辿りつき、「ただいま」と呟いてみる。別に見たいモノがあるわけじゃないけど、音が欲しくなってテレビをつける。冷めないうちに弁当を食べてしまおう。そうこうしてるうちに、全部食べ終わる前に気を失うように眠り込んでしまい、次の朝が訪れる。あぁ、また電気代が高くつきそうだ・・・。

と、まぁこれが551の無いとき・・・じゃなくて、若かりし独身時代のボクはたしかにこんな毎日をすごしていた。体重はみるみる増えていってメタボ予備軍とか言われるし、さんざんだった。551の豚まんなんか食ってる場合じゃなかった。

ため息をつきながら車に乗り込み、「いまから帰るよ」とメッセージを送る。灯りのついた暖かい部屋に辿りつき「ただいま」と言えば「おかえり」と返ってくる。香ばしいカレーの匂いが食欲をそそる。座って待つように促され、ぐったりしていると、美味そうなカレーが運ばれてくる。美味そうじゃなくてこれはうまい!と疲れも吹き飛ぶ。うれしがってインスタにアップする。食べ終わるころには風呂に入れる状態になっていて、ボクは疲労によく効く入浴剤に彩られた浴槽に浸かり、「あ〜!」とか言いながら一日の疲れを癒やすのだった。

と、まぁ551があるだけでこれほどまでに生活は一変するのだ。いいかげんしつこいし、妙に豚まんが食べたくなってくるから、これぐらいにしておくけど、素直に結婚してよかったなぁ、幸せだなぁとけっこうキツイ日々に陥ってる今、改めて感じている。

やっぱり豚まん食べたい。

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急に不機嫌になることがあります。理由を聞いても 答えないくせに放っとくと怒ります。(トリセツ / 西野カナ)

それがどうした。そんなことぐらい受け止めようよ。してもらってることのほうが大きすぎるんだから。それを忘れずにいたら、そんなことぐらいでイラっとしたりしないはずだろう。 でも、ボクは人間の器が小さすぎるから、いちいち「なんだよ」と思ってしまったりするんだろうなぁ。もっと寛容になろう。

BREAK THROUGH

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ずっと 男は女に借りを返すために生きるのだろう(となりでねむらせて / B'z)

いろいろ思うこともあれば、うまくいかないこともあるけれど、究極はこれだと思ってる。「男が!女が!」というテーマは取り扱いが難しいので極力言及を避けてるんだけど、たまには言ってしまおう。男は女に借りを返すために生きるぐらいの気持ちでいたほうがきっとうまくいく。

あー、やっぱり豚まん食べたい。