上司は部下におごって当然なんだろうか?

「ありえない!」と某女子社員がかなりの剣幕でボクに怒りをぶちまけた。あまりの勢いに思わず後ずさりする。話を聴いてみると、彼女が怒っているのは、忘年会が終わってからのできごとに対してだった。

忘年会が終わったあと、たまたまいっしょになった3人で少しだけ飲みにいくことになった。まぁ、終電までの30分ぐらいでちょっと行こうかと部長が誘ったのだ。問題はその支払いをボクと彼女が済ませて部長がお金を出さなかったことだ。その行為がありえないと彼女は本気で怒っていた。

今回の場合、部長が誘ったのに自分は払わないというのは、たしかにありえないな、とボクも思った。でも、彼女から「上司は部下におごって当然」という言葉が出てきたから、それにはちょっと違和感を感じた。

上司側で誘ったら断りにくいというのもあるし、自分から声をかけたんだからおごったほうがいい、と思うのはいいとして、部下側でおごってもらって当然と思ってるのはなんか違う気がする。ケチくさい上司にはちょっとがっかりするし、それぐらいの気前のよさ、器の大きさを見せてほしいというのはわかるけどね。

ボクが管理職になったとして、お小遣いが今より倍増するはずもないから「ありえない」予備軍になってしまうんだろうな。でも、当然と思われてるとしたら、なんかおごるのはイヤだよなー。この話を聞いた他の女子もやっぱり「上司は部下におごって当然」と言っていたし、ボクはちょっと感覚がズレているのかもしれない。

そうそう。部長はその後、自らボクに割り勘分を払ってきたので、ただ単にあのとき、千円札がなかっただけなのかもしれない。それなら、ひとことそういう事情を話せばいい。言葉が足りなすぎる。「おごって当然」という感覚とは相容れないから、それでも「割り勘なんてありえない」と言われることになったんだろうけど。彼女のことだから、きっとあちこちに「ありえない!」と怒りをぶちまけているはずで、部長が忘年会の後の30〜40分で失ったものは大きそうだ。

角川フォレスタ  やっぱり、飲みにケーションでしょ!

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