1日で記憶がリセットされたらどうなる?と色々考えてしまうほど、掟上今日子にハマっている。
もし、1日で記憶がリセットされたらどうなる?
- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2016/05/25
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ボクは何気なく「明日でいいや」と言う。わざわざ口に出して言わなくても、しょっちゅうそう思って今日できなかったことを先送りする。ずいぶんと先の予定を手帳に書き込んで指折り数えてワクワクしたりもする。このブログだってそうだけど、いろいろ書き残してたまに読み返してはちょっとうれしくなったりする。
しかし、記憶が1日でリセットされてしまったら、どうなるんだろう。死ぬわけじゃないけど、自分にとっての明日は永遠に来なくなる。もちろん、昨日だってなくなる。そうなったら、今日やっておこう、やっておかねば、やりたい!と思ったことは必死になって今日やりきろうとするだろうか?
いや、怠惰なボクのことだから、がんばることをやめてしまいそうだ。1日ぐらい必死にがんばっても、たいしたことはできないだろう。積み上げていけないのにがんばっても意味ないや、と思ってしまいそう。どうせ忘れるんだから「また明日!」なんて言わない。「来週の週末、呑みにいこうぜ」なんて言わない。そもそも人と関わっても、覚えていられないんだから意味ない。本は一日で読みきらないとどこまで読んだか覚えていられないから読まない。
まてよ。悪いことばっかりじゃないかも。DVDは何度でも同じモノを見れるから、超スキなやつを1つ持っていればいいのか。毎日同じモノを食べ続けたって飽きることがないんだったら、ずっとカレーだけ食っとくか。身体に悪そうだけど。ゲームだってずっと同じのやってたって飽きないんだろうな。でも、毎回操作方法忘れるからまったく上手くならないし、ストーリーがあるものは忘れるから楽しめないんだろうなぁ。
と、「1日で記憶がリセットされる」という設定だけで、こんな妄想に浸れるぐらい今「掟上今日子の備忘録」にハマっている。なんでそんなにハマったんだろう。
掟上今日子にハマった理由を考えてみる。
話の展開が早くて飽きさせない。
掟上今日子は眠ったらすべてを忘れてしまうから、1日で事件を解決しなきゃいけない。この設定のおかげでとにかく話がテンポよく進む。さっさと調査するし、しばらく様子見なんてことはなく、すぐに重要人物と核心をついた会話をする。そして、掟上今日子は「僭越ながら」とか言ってすぐに犯人を見つけてしまう。
登場人物が魅力的すぎる。
どう考えても幸せでいられそうもない境遇なのに、明るく生きてる主人公 掟上今日子はもちろん魅力的だし、しょっちゅう殺人犯の疑いをかけられてしまう不運な人 隠舘 厄介もいい人すぎてしょっちゅう泣かされそうになった。ドラマのオリジナルキャラみたいだけど、サンドグラスの人たちもスキだったな。
人ってそういうもんかも、と心を掴まれる。
ほとんどのエピソードが「そんなことで人を殺すことないだろ」と思ってしまうようなものばかり。でも、どんなに想像してみても、当事者じゃないかぎり、どれだけ追いつめられた心境に陥ったのかなんて理解できないわけで。人ってたぶん、そんな脆い生き物だよなぁなんてふと考えさせられてしまう。まぁ、何があっても、人の命を奪っていいはずはないけどね。
ドラマを見終わった勢いでKindleで原作を購入してしまったじゃないか。スキなものがまたひとつ増えてうれしいじゃないか。西尾 維新をスキな作家の1人に挙げるほどまでに展開していくのかどうか、自分の中でたのしみでしかたない!
- 作者: 西尾維新
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/10/15
- メディア: Kindle版
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