名張毒ぶどう酒事件に見えてしまう人の心の闇がおそろしすぎて目をそらしたい。

名張毒ぶどう酒事件ってなんだ?

名張毒ぶどう酒事件の死刑囚が死亡したというニュースが目についた。自分が生まれる前に起こった事件の死刑囚がなんでいまだに生きていたんだろう。容疑者じゃなくて死刑囚だろ?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151004-00000022-asahi-sociheadlines.yahoo.co.jp

事件は1961年3月、三重県名張市葛尾(くずお)地区の公民館で開かれた地域の懇親会で起きた。ブドウ酒を飲んだ女性17人が中毒症状を起こし、うち妻を含め5人が死亡。奥西死刑囚は「妻や愛人との三角関係を解消するためだった」と、いったんは農薬を入れて殺害したことを認めたものの、その後、否認に転じ、一貫して無罪を主張していた。(Yahoo!ニュース / 朝日新聞デジタル)

三角関係を解消するために殺害するってありえないな。もしかしたら、17人が亡くなった可能性だってあるわけであまりにもひどすぎる。三角関係は終わるかもしれないけど、人生も終わるだろ。

人間っておそろしい。

たとえばこれが無罪だったなら、妻や愛人は殺され、家族も投石やら墓暴きといった悲惨な迫害を受け、自分だって人生の半分ぐらいが損なわれてしまったんだから、これほど悲惨な話はない。真犯人は何食わぬ顔で生きているんだろうか?年齢的にはもう亡くなっているのかもしれないけれど。それに警察に自白を強要した人物がいるってことになるのか。

これが有罪だったなら、犯罪者を何十年も生かすために税金が投じられていたことになるし、無罪の主張を信じて支援活動を続けてきた人たちの気持ちが踏みにじられるし、そのために費やした時間もすべてムダだったことになる。

どちらにしても、解決に時間がかかりすぎていて、必要以上に不幸の連鎖を招いてしまっている気がする。それから、結論がどちらだとしても、誰かが人の命を奪って何十年も嘘を貫き通しているわけだし、犯罪者の親族相手なら何をやってもいいと考える人もいるわけだ。人間っておそろしい。できれば、そんな闇はあんまり見ないで生きていきたいし、加害者にも被害者にもならずに人生を終えたいなぁ。

名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の半世紀

名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の半世紀

  • 作者: 東海テレビ取材班,阿武野勝彦,齊藤潤一,門脇康郎
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2013/02/16
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