「人はなぜブログを書くのか?」10人の個性あふれる理由がおもしろすぎる。

ブログについて集まって語りたい。

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著作者: nic519

ふとしたきっかけで参加しはじめたライフハック系勉強会「cotola」の集い。今回は2回めなんだけど、後から急遽開催が決まったから、ナンバリングとしては「第3回」という謎の展開もありつつ、またゆるゆると参加してきた。今回のテーマは「ブログ」ということで、開催場所のカフェに向かう途中、何をしゃべろうかとふにゃふにゃ考えていた。

twitter.com

ただ、実際のところ、集まったメンバーが、ブログを書いてない人だったり、「もうブログはいいかな」と言ってたりする人たちだったので、ブログについてあまり熱く語るカンジにはならず、話はマーケティングや文具の話へと拡散して、テーマはぼやけたカンジになった。このゆるさがいい。自分が知らない話をたくさん聴けておもしろかったしね。

でも、またブログについて語る機会は改めて持てたらいいなー。言いたいことはブログでぜんぶ書いてるはずなのに、なんでわざわざ集まってブログについて語りたがるのか?ブログなんか書かない人は理解に苦しむんだろうけど。

今回のcotolaの中でもブログを書かない人から「時間を投下してわざわざブログを書くモチベーションってどこからわいてくるの?」という問いかけがあったんだけど、ふがいないボクには質問者がおもしろいと思えそうな答えが返せなかった。その答えって人が集まれば、もっと面白い展開を見せられる確信がある。うん。ぜったい面白いはず。じゃあ、今すぐやってみよう。

個性あふれるブログを書く理由の数々。

犬だって言いたいことがあるのだ。

inujin.hatenablog.com

常に世の中の変化に対応し続けることが当たり前であるビジネスの世界。僕は平気で、昨日の考えを捨てて新しい考えを受け入れている。それを否定するつもりは、全くない。だからこそ、変わらない自分がいることをちゃんと知っておきたい。そして、たくさんでなくていいから共感できる人にも伝えておきたい。(犬だって言いたいことがあるのだ。)

まずはボクにとってはずせないこの方。生きるために変わることを受け入れているから、自分の中にある変わらないモノに目を向け、そして共感できる人に伝えたい、それがいぬじん (id:inujin)さんのブログを書く理由。

ボクなんかはええかっこしいなので読書して影響されると、さっさとブログで「ボクは生まれ変わります!」的なことを宣言して、ちっとも変われないという道化みたいなことを繰り返してる。「変わるのはアタリマエ。だからブログにはあいかわらずな自分を書く」と言い切ってしまえるのは、やはりカッコいいな。

←ズイショ→

zuisho.hatenadiary.jp

結局、書いてるのが楽しくて、読んでるのが楽しくて、他はどうでもいいところがあって。俺とは違う考えの人がいるのは知ってるんですけど、何かを発信したいとかブログを通して思考をより洗練させたいとかそういうことを考えてる人がいるのは知ってるんですけど、やっぱ僕の中では俺も楽しいしお前らも楽しい最高じゃんって感覚がどこかにあって。餅撒きに近いノリですよね。僕がちょっと高いところから餅を撒くと俺は楽しいじゃないですか。で、なんか餅をもらいに来るやつがいるじゃないですか。餅をもらうの楽しいじゃないですか。なので、餅を撒いてるみたいな感覚でブログやってる節があるなと思いました。(←ズイショ→)

ズイショ (id:zuiji_zuisho)さんは理屈抜きで最強。楽しいから書くだけだと言い切るのは男前すぎる。そして最初に言い切ってるのに、急に餅撒きがどうのこうのとか言い出してわかる人はめっちゃわかりやすいけど、わからない人はめっちゃ混乱しておいていかれる。

今改めて「ブログを書く理由」を尋ねたら、また楽しいからとだけ言い放って、それでは終わらずにぜったい餅撒きじゃないモノを出してくるんだろうな。そういえば、ask.fmであらためて質問してみてもよかったな。まぁいいや。

ask.fm

3ヶ月だけください

only3months.hatenablog.com

わたしにとって「書く」というのは、自分の置かれている状況を整理したり、考えを理論だてたり、感情のうねりに理由を持たせたり、何しろ「自分の内側を外に出す」作業であり、外に出すことで苦しさや辛さ、悲しさを、他人ごととして冷静に向き合うことが出来るようにするためのプロセスだったのだ、ということです。(3ヶ月だけください)

はせ おやさい (id:hase0831)さんは書くことは冷静に自分と向き合うために必要なプロセスと語る。悲しくてもムカついても、とりあえず感情はおいといて目先のことを片づけなきゃいけない!ってときに、それをそのままスルーしてると、しまいにわけがわからない倦怠感で動けなくなったりする。もっと困るのは心の余裕がなくなって、人にやさしくできなくなる。

それを避けるためにボクはほぼ日手帳に書き出したり、ブログに書いたりして冷静に自分と向き合う時間を持とうとしてるところは確かにあるなぁ。ホントははせさんは本家のインターネットの備忘録から引用したかったけど、コレが印象的だったので3くだから持ってきた。(3くだって1回言ってみたかった)

ICHIROYAのブログ

kyouki.hatenablog.com

自分にそういう才能がないと諦めたいまの僕にとって、文章を書くことで成し遂げることができる最高のことは、僕の書いたものを読んだ誰かの行動や習慣を現実に変えて、その人の人生が少しでも豊かになる方向へ背中を押すということだと思っている。(ICHIROYAのブログ)

自分のことだけでせいいっぱいなボクには、とてもじゃないけど「誰かの人生を豊かにしたいから書く」なんてことは言えない。ボクは人を豊かにする前に自分が豊かになりたい、そんな俗物ですねん。そして、もし自分が豊かになったとしても、 Ichiro Wada (id:yumejitsugen1) さんのように誰かの人生を豊かにするような文章なんか書ける気がしない。

まぁ、でもそんなボクでもたまには誰かの役に立てばいいなと密かに願いながら書いてる記事もあるかな。今こうして書いてるこの記事も、自分がおもしろいと思うから書いてるのが99%だけど、1%ぐらいは誰かの好奇心をちょっとでも満たせたりしたらいいなと思いながら書いてるところはあるしね。

もっこもこっ

komoko.hatenablog.com

まぁ、わたしがブログを書く理由、続ける理由を簡単に書いてみると、書くのが好きだから 書いて残しておきたいから 数は少なくても読みにくる人がいるから 続けるのは、書いても書いてもまた書きたくなるから 単純だけどこれらが理由のような気がします。(もっこもこっ)

こもこ (id:komoko-i)さんは、ブログを書く理由、続ける理由を「書くのが好きだから」「読んでくれる人がいるから」とシンプルに語る。書くのが好きなだけだったら、ブログじゃなくていいじゃないかってなっちゃうけど、読んでくれる人がいるからってのを加えることで、ブログである必然性が高まる。

誰もがそう簡単に作家になれるわけじゃないし、なりたいわけでもない。でも、今の時代にはブログがあって、自分が伝えたいことをさっと書いて、即座に誰かに読んでもらうことができる。あらためて考えると、それってすごいことだなぁ。昔だったら、伝えることのハードルってもっと高かったんだろうな。

日なたと木陰

hinatakokage.hatenablog.com

たまたま見て下さった人が笑ったり、元気になったり、考えたり。顔を見たこともない誰かの人生に僅かながら影響を与えるって素晴らしいことだと思います。また、街ですれ違っている方がもしかしたらここを見て頂いたことがあるのかもしれないと思うと、すごくワクワクします。ニヤニヤします。(日なたと木陰)

こかげ (id:hinatakokage) さんの書いてることは、先ほど書いたIchiro Wadaさんの「誰かの人生を豊かにしたい」ってのとちょっと似てる。ただ、もうちょっとゆるくて「僅かながら影響を与える」とか「もしかしたら」という妄想を楽しんだりしてるのがこかげ流だなー。ボクもワクワク、ニヤニヤしたい。パソコンの前で1人でニヤニヤしてたら、うちの奥さんに真剣に心配されそうだから気をつけよう。

今回とりあげた10人の方々のブログを書く理由の中で、今のボクにとって1番親近感がわくのは、こかげさんの理由かもしれない。

(チェコ好き)の日記

aniram-czech.hatenablog.com

私がブログを書いている理由として、この「アンテナを異常発達させてみたい」っていうのがあります。もちろん私が発達させたいのは、“笑い”に対するアンテナではなくて、本とか美術とか映画とか、そういうものから何かを引っ張り出してくるアンテナなんですけど。何というか、もし人生のなかのある日に、サイコロで自分の目が出てしまったとき、何もウケることがいえなかったら嫌だなって思うんです。「何か面白い話して」っていう無茶ぶりに対して、「いや、この前ね……」ってすぐ返せる人になりたいなーと思っています。そしてそういう訓練が、ブログを通してできると思っています。((チェコ好き)の日記)

「何か面白い話して」という無茶ぶりにさっと返せるよう、アンテナを異常発達させたいからブログを書くなんてのは、(チェコ好き) (id:aniram-czech) さんならではってカンジで、ホントに面白い。まだお会いしたことはないけれど、もし、機会があったなら「何か面白い話して」ってふってみることにしよう。そうしよう。

ブログを書くことが人との直接対話するうえでの訓練になってるとか、ボクは感じたことないなぁ。だいたいブログの先に人と対話することなんてイメージしてないもんな。ひたすら独りで思考する密度だけが高くなっていくという・・・。

斗比主閲子の姑日記

topisyu.hatenablog.com

昨年12月から紆余曲折ありましたが、このブログの現在の目的は読者の皆さんとブログを通して交流してほっこりすることです。(中略)内容は、とある記事が炎上しているようなのでその炎上解説をして欲しいとか、元夫から復縁の話が来ているが受けるべきかとか、姑に対する嫌悪感から離婚したいとか、どれも心温まるものばかり。皆様からこういうものを提供していただいているおかげで毎日の生活が潤っています。(斗比主閲子の姑日記)

全然心温まらないし、ほっこりしないけど、トピシュ(id:topisyu)さんにしか見えないほっこり成分があるんだろうな。基本的に人からの依頼をトリガーに書くというスタイルで、それだけを取り上げると受ける印象は「書かされる」だけど、実際に読んでみると、とても書かされてる文章には見えない。

表層的な言葉だけ見ると「ほっこり交流したいから〜」でわかりやすいけど、どう考えてもほっこりの意味がボクとトピシュさんでは違うだろう。今回とり上げた中では、1番ブログを書く理由が見えそうで見えない。ブログを書くことに関する記事を辿ってみたけど、やっぱりよくわからなかった。だが、それがいい。

R-Style

rashita.net

こんな疑問を見かけると、天の邪鬼の私としては「そこにブログがあるから」なんて答えが浮かんできます。しかし、これはでまかせではありません。実感として、この答えは実に正しいのです。虫眼鏡を持って、この答えを注視すると、「そこに(俺の)ブログがあるから」という姿が浮かび上がってきます。(R-Style)

倉下さんのブログを書く理由は本の中でもっと詳しく丁寧に語られているけれど、今回はブログで書かれている言葉を拾ってみる。「そこに俺のブログがあるから」ってのは、いかにも倉下さんっぽくてカッコいいな。

先に書いたこもこさんやこの倉下さんのように「書くのが好きだから」というのがブログを書く理由の場合、多くを語る必要はない気もする。わからない人からすると、「じゃあ、なんで好きなの?」って掘り下げたくなるけど、その先へ進んでも余計にわからなくなるばかりで「なるほどー」と気のないリアクションをするしかなくなる気もするし。

たぶん、ボクが「そこにボクのブログがあるから」とか言っても、「はぁ?」とか言われてあたふたするのがオチだろう。似合わないことはやめておく。

www.izuremo.com

NORY*NOTE

noryhana.net

今の私のブログは「収益をあげること」「ブログで生計を立てること」ではなく、「自分の感じるワクワクを発信すること」「ワクワクでつながれる仲間と出会うこと」「ブログを通して自己を成長させ、他者に貢献すること」です。(NORY*NOTE)

最後はノリハナさん。cotolaを通じてお会いするようになったけど、確かにここに書かれてるようにブログを通じて仲間と出会うというのは、めちゃくちゃ積極的に実践されてるなーっていう印象がある。ボクは果たしてその仲間のうちの1人にカウントされる存在になっていくのでしょーか。というのは今後のおたのしみということで。

はてなブログをはじめる前は、成長とか他者貢献とか意識してたこともあったけれど、今はボクの辞書では文字がかすれて読めない状態になってしまっている。ボクはそんなにストイックには生きられない性分だとわかってしまったのだ。自分で勝手にプレッシャーかけて勝手につぶれてたら、周りに迷惑だしね。

しかし、ワクワクはボクも大好物なので、おすそわけしてもらおうとたくらんでいる次第である。

ボクがブログを書くひねりのない理由。

もし、こんな濃いメンバーが一堂に会してブログについて語ったら面白いだろうなー。まぁ、人選が圧倒的にはてなブログに偏ってしまってるから、ただのはてなブログオフ会+ゲストみたいな構図だけど。

本当はもっと「儲けるために書いてます!」とか「ウケるために書いてます!」とかそういう理由を持つ人たちも引用したかったんだけど、ボクの観測範囲の中にはあまりそういう人がいなかったり、この人はそうかもなー、と想像はできるものの、はっきり明言されてる箇所がなかったりして取り上げなかった。

こうやって一気に確認してみたのははじめてだけど、10人いれば10人のブログを書く理由があってホントにおもしろい。これからは新しいブログを見つけたら、この人はなぜブログを書いてるんだろう?というのをまっさきに確認してみることにしよう。

他の人に言及しながらいろいろ語ったつもりだけど、最後に自分がブログを書く理由も添えておく。

www.izuremo.com

ボクがなんでブログを書き続けたいかというと、単純に文章を書くことがスキだからだし、それを誰かが読んでくれるのがうれしいからだ。

これは1年ぐらい前に書いたことだけど、今もほぼ変わってない。1年前よりはたまにコメントを頂けるようになって、読んでもらえる嬉しさは増えたなー。1日のアクセス数が10〜20とかでひたすら何ヶ月も書いてた経験があるから、別に人気ブログとかにはならなくても、読んでもらえてる実感があるだけで十分嬉しいし、満たされるもんね。

さて、アナタのブログを書く理由はなんですか?・・・誰かが読んでくれる前提で呼びかけるのって、あいかわらず何のプレイだ?っていうぐらいはずかしいなぁ。いつかは快感に変わるんだろうかw