奈良で開催された『cotola』読書会をかなりゆるく楽しんできた。

何も考えずに読書会に参加することにした。

f:id:koh0605:20150608011626j:plain

著作者: martinak15

たまたまTwitterのTLを眺めてたら、奈良で読書会をやるというのが目について、あまり何も考えずに参加を決めた。まぁ、本は整理に苦しむぐらいスキだし、読書会ってのがどんなモノなのか興味がわいたってのもあったしね。

noryhana.net

読書会によってもたらされる恩恵はさまざま。

・読書を楽しめる。

・読書習慣が身につく。

・読書や本にまつわる知識・ノウハウを参加者が共有することで情報を増やせる。

・他の参加者の話を聞くことで自分と違った視点や考え方が知れる。

・本や読書の内容を人に話すことで理解を深めたり、コミュニケーション力(伝える力、聴く力)が育まれる。

・気の合う読書仲間を見つかる。

・読書から学んだことを行動に移せる。(NORY*NOTE)

実はまったく詳細を知らないまま「あ、近い。参加しよ」と衝動的に参加を決めてしまったから、後からこの詳細を読んで少し不安になった。このブログで「読書習慣をとりもどす!」とか言いながら、全然取り戻せておらず、読書から学んだことをほとんど行動に移せてなくて悩んでいる自分がこんな会に参加して大丈夫なのか?と。

まぁいいや。場違い感ハンパない感じだったら、なにか用事を思い出したことにして帰ればいい。どういう用事にすれば自然に退席できるだろう?いや、どんな用事でも、ヘタレな自分が急に帰ります、なんて言える気がしない。切羽つまったら「むずかしいことは、わかりません。てへぺろ★」これでいこう。自分を偽ってもしょうがないじゃないか!

本を読まないのに読書会に参加する人がいた。

もう自分で何をしゃべったのか忘れてしまったんだけど、軽く自己紹介を済ませ、まずはそれぞれ「読書について解決したいこと」を書き出しましょう!という運びになった。おー、マンダラート出てきたよ。コレ、何かで見て気になっていながら、実際書いたことなかったんだよなー。やっぱ全然学んだこと行動に移せてないやん。てへぺろ★とか思いながら、9マスの枠の真ん中にいそいそと解決したいことを書き込んだ。

ボクが書いたのは「書評を書きたいけど、なかなか書けない」というのと「すぐやる気になって、すぐ忘れる」の2つだった。これって自分にとっては切実だけど、あくまでも「読書について」で考えるとすると、この課題設定は違和感がある。だって、書評を書くために本を読むわけじゃないもんね。いきなりブログを書く上での悩みを吐露しちゃってて笑える。

ただ、他の人から出てきた悩みが「本を完読できない」とか「そもそも本なんか読まない」とかだったから、急に気分的にラクになった。完読できないのはともかくとして、そもそも本なんか読まないのに、読書会に参加するのがすげえなと驚いた。聴いてみるとテレビも見ないし、映画も見ないらしい。「そんなものに頼らずとも人生を楽しめる」と言える人はなかなかいないだろう。こういう個性あふれる人には、めちゃめちゃ興味が湧いてしまう。

ボクは孤高の人に憧れるけれど、けっきょく共感を求めてしまう人間だという自覚がある。こうしてブログを書いているのも、共感を求める行動のひとつだろうし、この読書会の中でも、ここだけの共通言語を使って話すことの心地よさみたいなものは少し感じることができた。そんな感じだから、テレビも見ずに「ラッスンゴレライ?なにそれ?」みたいな人は無条件にカッコイイなとちょっと憧れてしまう。それでいて、人を寄せ付けない感じでもないんだよなぁ。

『cotola』読書会で印象に残ったことまとめ。

話が逸れすぎたから、読書会の話に戻そう。せっかくなので印象に残ったことを忘備録的に書き残しておこうかな。

読書術について話すのは新鮮すぎる。

読んだ本の内容について人に話すってのは普通にあることだけど、本の読み方について人と話す機会なんてないから、それが新鮮すぎておもしろかった。機会があれば、もうちょっとディープな話も聴いてみたいなぁと思わせる吸引力があるな。

ペンをとらない本はつまらない。

ボクはどうしても、本を汚せない性分だし、読みながら付箋をつけていくということもなかなかできない。だから、本の選別基準は「読み進められるかどうか」ぐらいしかない。書くことが習慣化できていたら、こういう選別の仕方ができるんだなぁと印象に残った。たいしたことない本で一度やってみるといい、というアドバイスがあったけど、本を汚すのはなー。うーむ。

カラーパス選書法はおもしろそう。

本の色で10冊ぐらい選び出して読むという手法で、そうすることによっていつもは自分が手に取らないような本と出会えたりするとか。今の積ん読の状況と本にかけられるコストを考えると、即実行するのはちょっと難しいかなぁ。でも、読む本のジャンルがちょっと偏ってるなぁと感じたときに、効果的な手法かもしれない。

オススメの作家はさっと言えるようにしたい。

話の流れでスキな作家を紹介するような流れになったんだけど、ボクはとっさに出てきた貴志祐介だけを語るしかなかった。西澤 保彦とかダニエル・キイスとかもかなりスキなんだけど、さっと出てこなかったなー。こういうときのために偏愛マップを書いておくと便利なんだろうな。さっさと時間をとって書いておきたい。

偏愛マップ―ビックリするくらい人間関係がうまくいく本 (新潮文庫)

偏愛マップ―ビックリするくらい人間関係がうまくいく本 (新潮文庫)

倉下さんに会えた。

これは倉下ファンのボクとしては、うれしいサプライズだった。以前に佐々木正悟さんのタスク管理セミナーでお会いしたことはあったものの、グループワークとかで同席できずにロクに会話できなかったからなぁ。人見知りするボクは今日もロクに話せなかったけど「本棚に倉下コーナーあります!」と言えただけで十分w

ソーシャル時代のハイブリッド読書術 (目にやさしい大活字)

ソーシャル時代のハイブリッド読書術 (目にやさしい大活字)

奈良を散策して、いい運動になった。

カフェでのトークが終わり、ランチを済ませた後に奈良を散策したんだけど、ぼんやりと歩きながら、このよく知らない人たちとよく知ってる奈良を歩くっていうわけのわからなさが最高だな!とか思ってた。読書会がいい運動になったっていうのもわけがわからなくていい。

他にもいいね!を500集める話とか、AKB48の話とかがやけに印象に残ってるんだけど、あまりにも本筋とは関係ないので省略wそれにしても、偶然からはじまった面白い経験だった。これから『cotola』がどうなっていくか楽しみだし、できるかぎり積極的に参加していきたいな。

twitter.com