パワハラで苦しんでいたあのころのボクに手紙を書いてみた。

パワハラ特集でちょっと苦しくなった。

仰天ニュースでパワハラ特集をやってた。パワハラ上司が口にする「給料泥棒!」とか「どうしてこんな簡単なことができない?」「ヤル気あんの?」といった言葉の数々があまりにもリアルすぎて、フラッシュバックに襲われそうになってきつかった。

やっぱり、あまりにもダメージを受けた言葉というのは、いつまでも消えずに残ってしまうもんなんだなぁ。そんな自分が女々しくてイヤになるけど、忘れられないものはしょうがない。というか、だからこそ解ることってのも少なからずあるし、忘れちゃいけないことのような気がする。

パワハラ特集に出てきた営業マンは自ら命を絶ってしまった。あのころのボクはどうだっただろう?やはり同じように命を絶つことも考えてたな。ただ単に怖くて実行できなかっただけだ。今では臆病すぎる自分に感謝してるけど。

ふと思い立って、あのころの自分に向けて手紙を書いてみることにした。拝啓この手紙~♪とかではじまる曲があったけど、まぁ、アレみたいなもんだ。けっこうネガティブなことも書きそうでブログに書くべきじゃない気もするけど、まぁいいや。たまにはね。

拝啓 あのころのボクへ。

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著作者: Skeletalmess

おつかれさん。今日も晩メシは吉野家か?まぁ、こんな時間じゃ選択肢もないしね。でも、それを続けてると、しまいに10キロ以上も体重が増えて、健康診断でいろいろひっかかるから気をつけておくれ。ビリーズブートキャンプやら、レコーディングダイエットやら、減量するのはけっこう大変だったんだから。

たぶん今は誰の言葉も聞こえちゃいないし、こんな手紙なんか読む気は起こらないだろう。でも、他でもない自分の言葉なら少しは聞く気も起こるだろうと、今こうして手紙を書いてるんだ。いつもの答えの出ない自問自答よりは、ちょっとは新鮮だろ?未来の自分から手紙をもらうってのは。

ついに幻覚まで見えるようになって、いよいよヤバいと思ってるだろうな。もう1回目の辞表は出した?だとしたら「辞めることで責任をとれると思ってるのか?」と相当な勢いで叱責を受けただろう。もう何を言われたって何も感じないけど、人の時間をムダに奪ってしまうことがツラい。そうだろう?

「もう自分には生きる資格がない」という思いが頭の中をぐるぐる回って、どうやって自ら命を絶つか?ってことばかり考えてるだろう?まぁ、ムダだからやめろと言っても、今はどうしようもないだろうから止めないけど、どうか早まるのだけはやめてほしい。

明日なんか来なければいいのにと願う眠れない夜はいつか終わるから。明日が楽しみでしょうがない!っていう日は多くないとしても、何気なく眠って何も考えずにアタリマエのように会社へ向かえる日がくるよ。そのときは意外とあっさり訪れる。増員によって負担は軽減され、帰宅時間は相当早まるし、組織が変わって上司も変わる。四六時中携帯電話に怯えなくてよくなるし、残業手当もちゃんと支給されるようになる。

今は1日のうちで最も多く発する言葉は「すいません」だろうけど、いつかは「ありがとう」が一番多い言葉に変わる日がくる。まぁ、今の「すいません」を上回る勢いではないけどな。上司が口を開くたびに「すいません」って言ってたもんな。

「生きる資格がない」って言ってたような人間が、人に対してえらそうに仕事の進め方や姿勢について指導したり、人間関係について相談を受けたりしてるんだから笑えるだろ?まぁ、今は笑えないか。

信じられないだろうけど、今は日々、自分の考えを文章に綴ってネットに公開したりもしてるんだ。生きるか死ぬかなんてことは書いてない。うまいスナック菓子を見つけたとか、そんなくだらないことを書いてる。まぁ、正直いってそんなに読まれてないけど、楽しくやってる。

「明けない夜はない、やまない雨はない」とかやたらポジティブな言葉はあいかわらずスキじゃないから、そんなことを言うつもりはない。でも、良くも悪くも永遠に変わらないモノなんかないから、今をなんとかやりすごすんだ。

だれかがまってる どこかでまっている

死ぬならひとりだ 生きるならひとりじゃない (RUN / B'z)

たぶん今も何度も読み返したり、聴いたりしてる歌詞だろうけど、本当にだれかがどこかで待っているもんだなぁと感じる瞬間はいくつもあるから、忘れずにいてほしい。逆に今めちゃくちゃ切望してる「生きる資格」はいつのまにか忘れる。それは抗わず忘れていいよ。

こんな長文、ここまで読んでない可能性のほうが高いけど、もし気が向いたらそっちからも手紙書いておくれ。じゃあまた!