インターネットを5日間やめてみたら、何が大切かわかった。

インターネットをやめてみることにした。

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哀しいことにボクはちょっと体調を崩したまま結婚1周年を迎えてしまった。いろいろやりたいこともあったけれど、それどころではなくなった。が、奥さんはちゃんと結婚記念日のメッセージカードを用意してくれていた。少し遅くなっても、ボクも必ずメッセージカードを書こうと思ったし、奥さんにもそう伝えた。

しかし!体調が回復したら、ボクはまずブログを書きはじめてしまった。体調を崩してる間にいろいろ書きたいことが思い浮かんでたから、早く書きたくてしかたなかったのだ。その結果、奥さんにちょっとした恨み節と「ブログを書くのに忙しそう」なんてことを言わせてしまった。これはマズイ!こういうことの積み重ねが離婚につながるんじゃないか?

ということで突然思い立って「インターネットを5日間やめてみる」ことにした。最初は3日間にしようと思ったけど、平日だけじゃ見えないこともあるから、土曜日を含めたくて5日間に延長した。ただし、例外ルールを設ける必要がある。自分の実験のせいで人に迷惑をかけるわけにはいかない。

<例外ルール>

①仕事でのメールはOKとする。また、仕事上ネットで調べるのは可とする。

②人からのメッセージやメールへの返信はする。

③奥さんへの「かえるメッセージ」は送る。

こうして、ボクの5日間のインターネット禁止生活がはじまった。

禁断症状に襲われ、デメリットばかり見えた。

ちょっと時間があればスマホを見るクセがついてるから、最初はかなり禁断症状を感じた。ボクはタバコを吸わないし、酒もそんなに飲まないけど、禁煙や禁酒する人の苦しさってのは、こんな感じなんだろうか。ってことは、ボクはインターネット中毒ってこと?うーん、認めたくない。

昼休みがあまりにもひますぎる。

パンをかじりながらインターネットに興じるのが、ボクのいつもの昼休みのすごし方だ。急にパンを食べることのみに集中できる状態になり、ひますぎるからパンの成分とか見てみたり。

本屋に行ったとき、Kindle版があるかどうか調べられない!

ボクは最近、本屋で気になる本を見つけたら、Kindle版があるかどうか調べるようになった。まぁ、安いし、場所をとらないし、できればKindle版で買いたいもんね。紙の本もスキだけど。

Todoistが使えず、タスク管理が機能しない。

これはかなり痛い。GTDをしっかり運用できてないとはいえ、やるべきことをけっこうTodoistに預けてあるから、何をやったらいいかわからなくて、右往左往してしまう。とりあえずノートを買った。

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Dr.walletが使えない!

ボクは家計管理にクラウド家計簿のDr.walletを使ってるけど、これが使えないのもかなりツラい。レシートがどんどん溜まっていく。

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気になったことをさっと調べられない。

テレビを見ていたり、本を読んでいたりして気になったことをさっと調べることができない。よほどさっと調べるのが習慣化してたんだなぁ。インターネット以前はどうしてたんだろう?

スマホで乗換案内がチェックできない。

インターネット禁止期間中に職務上、セミナーに行く要件があった。事前に会社で調べておいたけど、ちょっと会社を出るのが遅れてしまって予定が狂った。こんなとき、スマホで乗換案内をチェックできないのがめちゃくちゃ不便だった。間に合うのかどうかヒヤヒヤしっぱなし。

ブログが書けない。

やっぱりブログを書けないのはツラいなー。インターネットを制限してみると、自然とインプットが増えるから、書きたいことが溜まってくる。衝動的に書きたくなってくるけど、書けない。やっぱりボクは書くことがスキなんだなというのはよくわかった。

人とのつながりが遮断される。

はてなブログやらTwitterやらInstagramやらができなくなると、ネット上のつながりが遮断される。あまり人と細やかなコミュニケーションをとってないボクでも、これは少し寂しい気持ちになってくる。SNSをがっつり使ってる人には、これが1番ツラいかもしれない。

暫くすると、メリットが見えてきた。

何かをやろうとしたらできないことばっかりで、かなりストレスが溜まってきた。やっぱりインターネットをやめたメリットなんかないかなぁと思いながら1日がすぎ、2日目になるとちょっと開き直りはじめた。少しずつメリットも見えてきて、少し楽しくなってきた。

家事がはかどる。

インターネットをやらないと驚くほど時間があまる。で、さっさと食器洗いを済ませようとか、奥さんが洗濯物を干してたら手伝おうっていう気持ちになったりする。部屋が散らかってるのも目につくから、片づけはじめたりするし、夫という役割で見ればいいことづくしだな。

手帳をしっかり書ける。

インターネットを遠ざけるとパソコンに向かわないし、スマホにも手が伸びない。その代わり、思ったことをさっと書きとめておこう!と手帳を開く頻度が上がる。インターネットをやめるだけで、こんなにも手帳に書くことが増えるとは!ほぼ日手帳に書ききれないほど書くことが湧いてくる。

読書がはかどる。

この5日間は、インターネットができないなら、本でも読むか!という感じでどんどん本を読んでた。3冊ぐらいは読み終えたかな。何か気になっても調べられないし、脱線しないからかなり集中して本が読める。

早寝早起きの生活サイクルになる。

だらだらインターネットをしていたり、だらだらブログを書いてたりして寝る時間が遅くなることはしょっちゅうある。だから、インターネットをやめてみると、自然と早寝早起きの生活サイクルになった。驚くほど体調がよくなった。規則正しい生活って大事だなぁ。

奥さんと話す時間が増えた。

こうしてパソコンに向かって1人でブログを書く時間がなくなって、自然と奥さんと向き合って話す時間が増えた。まぁ、ボクはそんなにおしゃべりなほうじゃないから、正確には奥さんが話すのをじっくり聴いてる時間が増えたかな。これは夫婦円満にはとても大事なことだ。

ものごとに集中して取り組める。

インターネットに繋がっているといろんな通知が届く。また通知が届かなくても、自ら何か面白い情報はないかと探したくて、いつも気になっている。それらを遮断してみると、今取り組んでいることに集中できることに気がついた。

インタ−ネットに人生を侵食されすぎちゃいけない。

今やインターネットは生活必需品とも言えるツールになった。今やっていうかもうずいぶん前からだけど。昔はパソコンの前に向かって「さぁ!インターネットやるぞ!」という感じでインターネットをやってたけど、今はいつも傍らにインターネットがあって、誰も「さぁ!」なんて思いながら使っちゃいない。それほどまでにインターネットは生活の中に溶け込んでいる。

インターネットはとても便利で退屈を遠ざけてくれて、生活を豊かにしてくれたけど、その一方で失われているものもある、というのが今回よくわかった。ここで書いたようなことは誰もがアタリマエに感じていることなのかもしれないけど、ボクはインターネットを5日間やめてみないとリアルに感じることはできなかったみたい。

過ぎたるは猶及ばざるが如しという言葉があるけれど、ホントにそのとおりだなぁ。しかし、インターネットをほどよく使うってのはなかなかに難しいことのような気もする。こんなふうに知ったように書いてるけど、すぎたるは・・・って漢字でどう書くんだっけ?念の為意味も確認しとかないとなー、と調べまくってる自分がいるわけで。

休肝日みたいに1週間のうち、1日はインターネットを使わない日を設けるか、それとも、1日のうちのインターネットの利用時間を制限するか、やり方は即座に決められないけど、インターネットに人生を侵食されすぎて後悔することがないようにしたい。