【アナと雪の女王】姉妹愛はよくわからないけど、音楽と圧倒的な映像美にやられた。

ついにアナ雪とやらを見てしまった!

2015年になってから、ようやく去年話題の的になっていたアナと雪の女王を見た。やたら騒いでたけど、何がそんなにいいんだろう?というのが、見ようと思った動機だ。ほぼ関心がなかったから、ストーリーについては、予備知識ゼロの状態で鑑賞することになった。まぁ、歌だけはさんざん聴いてきたわけだけれど。

 
何がいいのかさっぱりわからない…とかズバッと言いたかったんだけど、想定外に楽しんで鑑賞してしまった。やたらテンポがよくて心地良いし、氷と雪の世界の描写は息を飲むような美しさだった。いやー、やっぱディズニーすげえわ。これは一見の価値ありだな。
 
と、これで終わってしまっては、あまりにもつまらないので思うところを少し書いてみることにする。

 アナ雪ダークファンタジーVer.とか考えてみる。

これって、ダークファンタジーな展開にしたら、それはそれで面白くなったのかもしれない。だって、生まれつき強大な力を持っていて、人から隔離されたりしたら、もっとエルサの性格は屈折してもおかしくないだろう。
 
更に強大な力を身につけたエルサは閉じ込められた部屋から脱出し、望んでもいない魔法の力をもたらし、そのうえ自分を隔離した両親を凍らせ殺害してしまう。しかし、表向きは船が嵐で転覆して命を落としたと伝え、女王として国を掌握し、氷の兵団を率いて他国への侵略を開始する。
 
一方、アナは独裁者となったエルサを制止しようとするものの叶わず、地下牢に監禁されてしまう。そこで窃盗の罪で投獄されていたクリストフと出会い、共に脱出をはかる。その後、炎の力に覚醒したアナはエルサと対峙する…。妄想はこれぐらいにしとこう。窃盗犯にされてしまうクリストフがちょっとかわいそうだし、こんなありがちな展開では到底ヒットしなかっただろうな。

真実の愛がなんかしっくりこない。 

もうちょっとマジメに感想を書こう。はっきりいって、アナと雪の女王は娯楽作品として楽しめるけど、感動は薄かった。映像と音楽の素晴らしさには感動したけどね。それはなんでかというと、やっぱり物語の軸が「姉妹愛」だからかなぁ。
 
両親が揃って亡くなって「親子愛」はあっさりと真実の愛候補から脱落。昔なら王道だった「王子様」ものっけから軽すぎてなんだこりゃ?と思って見てたら、案の定な展開だったし、雪の中がんばって走ったクリストフも残念な感じで。
 
いくつかの愛のカタチを否定しながら、最後に示されるのが「姉妹愛」というのは、なんだかボクにはしっくりこなくて感動が薄かった。これってボク自身が「兄弟愛」とか無縁な人生を歩んでるからかなぁ?
 
それでも、アナと雪の女王はかなり楽しめた。実は今までディズニーのアニメ映画ってマトモに見たことなかったんだけど、いろいろ見てみたくなってきた。「塔の上のラプンツェル」とかも見てみようかな。 
 
コレを見てから紅白歌合戦見たほうが楽しめただろうなー。流行りモノに背を向けたがる妙な反骨精神やめにしたほうが、もっと人生楽しめそうだ。素直になろう。それこそ、ありのままで!うわ!なんや、このうまいこと言った!と言いたげな締め方は。少しも寒くないなんて到底言えねぇ。寒すぎる。
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