どうして女性がお茶をいれることになってるんですか?

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新入社員の素朴な疑問。

ボクはお茶汲みをしたことがない。

 

新入社員のころ、先輩にお茶をいれてもらうのが申し訳なくて、部内のミーティングで「どうして女性がお茶をいれることになってるんですか?」と疑問を投げかけたのを今も覚えてる。それ自体には誰も明確な答えはもってなくて、その当時の女性の先輩方は「給湯室で息抜きしてるところもあるし、お茶汲みは女性の仕事でいいと思いますよー」というようなゆるい反応だった気がする。

 

そういうもんなのかと多少モヤっとしながらも受け入れて時がすぎ、世の中が不況になり、会社の業績も低迷しはじめたころ、ありがちな残業抑制がコスト削減対策として掲げられた。社員に対するお茶汲みは残業につながる行為であるとされ、みんな何か飲みたかったら、自分で自販機で調達しろよって話になった。ただし、来客に対するお茶汲みは継続。

 

「◯◯さん、申し訳ないけど、お茶を5ついれてくれる?お願いします」と新入社員のころには疑問視してたボクも、違和感なく女性にお茶汲みを要求するようになった。多少は申し訳ない気持ちがあるから、後片付けは自分でやる。

 男性が給湯準備をやらない意味がわからない。

「給湯の準備が女性の役目として暗黙の了解になってるのが、納得できません」 

部下の女性社員がそんなことを口にした。詳しくは聴いてないけれど、始業前にポットのお湯を準備したり、乾燥が終わったコップを片付けたりというようなことをしているんだろう。

 

「早く出社してる人がやればいいと思うんですよね。男性が給湯準備をやらない意味がわかりません。私らが早く出社してるのに、給湯準備をやらなかったら、なんで?ってなるわけでしょう?」

正論だなと思った。女性が早く出社して新聞を読んでいて、給湯準備を誰もやらなかったとしたら、きっと注意されるんだろう。お茶汲みだってそうだよなぁ。別に女性にお願いしなくたって、自分でやるか、男女を問わず手が空いてそうな人に頼めばいい。

 

とはいえ、いきなりボクがお茶汲みをやってたら、上司から「なんでオマエがやってんの?もっと他にやることあるだろ?」とか言われるんだろうなぁ。打合せ中のドアを開けて、おっさんが慣れない手つきでお茶を出したら「どうしたんですか?」となってしまうのかもしれない。

 

たいした話じゃないけれど、意外と変えるのはカンタンじゃなくて、自分ができることから地道に変えていく努力が必要なんだろうな。

 

すべてのことを明確に役割分担するのはむずかしい。

 給湯準備やお茶汲みは男女を問わず、新人の仕事にすればいいと思うけどなぁ。コストの問題もあるし、マネジャーが給湯準備したりするのは、ちょっと望ましくないかな。そして仕事として位置づけるからには、お茶汲みもきちんと評価すべき。美味しいお茶の入れ方とかお茶出しのときの接客態度とか、評価すべきポイントはあるはず。

 

それから、あまり目の色変えてこの問題の解決を追求しすぎても、職場が殺伐とするんじゃないなぁとも思う。高所作業や力仕事を女性に求めたりしない、ということもあるわけだし、誰にも指示命令されてなくても、誰かがやらなきゃいけないことって、会社の中にいくつもあるもんね。そのすべてに対して役割分担を決め、評価するなんてのは不可能だろう。

 

それにしても、一般的にはお茶汲みってどう対処されてるんだろう?