Kindleもいいけど、偶然の出会いを求めて書店に行こう。

Kindleを使うようになってから、紙の書籍を買うことは少なくなったし、家から遠い超大型の書店にわざわざ出向いて何時間も本と戯れるなんてことはほとんどしなくなった。これは効率的とは言えるものの、ちょっと本とのつきあい方としては寂しいかぎり。
 
そんなことを漠然と思っていたんだけど、今日たまたまついでに大型書店に立ち寄る機会があって、やっぱり本屋に行かなきゃ!という思いは更に強くなった。なんで?ってところを、ちょっとつらつらと書いてみることにする。
 

書店には本との偶然の出会いがある。

Kindleには本を安価で購入できるいろいろなセールがあるのが、大きな魅力だろう。日替わり、月替わりで何冊もの本が安く提供されているし、特定出版社の本が安くなるセールも結構頻繁に行われている。コミックの1巻が無料か100円ぐらいで読めることも多くて、これはかなり嬉しい。
 
ということで、Kindleを使ってるとセールがもたらす偶然の出会いは確かにある。しかし、ふと考えてみると、それだけに偏ってしまうことは、他者から提供される狭い枠組みの中で、安いからという理由だけで本を買い続けるという、なんとも窮屈な読書ライフを歩んでしまうことを意味する。
 
たとえて言うなら、Amazonは世話好きの親戚のおばちゃんで、頼んでもいないのにどんどんお見合い写真を持ってきてくれる。見てみると、見た目もそう悪くないし、条件的にも不満はない。でも、親戚のおばちゃんにまるごと人生を委ねるのは、面白くないじゃないか。そんなんじゃなく、ボクは春の街角で、あ、ハンカチ落ちましたよ?的な偶然の出会いを求めてるんだーっ!
 
今バリバリ冬だし。超古典的すぎるたとえを出して余計に話をわかりにくくしてどうする。
 
話を戻そう。書店にはKindleにない自由がある。もちろん、そこにも枠組みは間違いなく存在するけれど、それはボクらが日常的には意識することのない広い枠組みだ。価格なんて関係なく、ジャンルだって飛び越えて、いろんな本が視界に飛び込んでくるし、手にとって中身を見ることもできる。
 
だから書店へ行きましょう。
春の街角での偶然の出会いを求めて。
 
と、締めくくろうとしたら、こんな記事が目についた。
 
 
 
 
これのどこに魅力を見出せば良いのだろうか。書店がいいのは、実際に中が読めることだったり、並べる本のセレクトだったりが楽しいのであって、上記はこのいずれも叶えてくれそうにない。
わざわざ書店まで出向いて、中の見れないカードを物色して、レジで決済して、番号をスキャンして(下手したら手入力して)ダウンロード?いやー、ないでしょう。ない。ない。(TECH SE7EN)
言いたいことは全部かいてあるな。中が読めないカードだけが並べられた書店とか、何の魅力もないなぁ。まぁ、いきなりそんな極端な方向へシフトすることはないんだろうけど。それにしても、ジャパゾンってネーミングが意識しすぎてて、それに縛られてる時点で既に失敗感があるな。
 
 
新しい試みをどんどんやるのは賛成なんだけど、書店の魅力をちゃんと見据えてそれは守っていきながら、利用者目線で変えていってほしいなぁ。
 
 
最後に、今日出会った本をメモ程度に残しておこうかな。今回はさらっと見ただけでどれも買わなかったんだけど、たぶん、いつか買ってしまうだろう。
 
 

三谷宏治
PHP研究所 2013-11-09
¥ 1,575
こうしてブログを書いてると、やはりこういうタイトルには目を奪われてしまう。
 
 
さばお
メディアファクトリー 2013-11-15
¥ 1,260
 
まさに日々を楽しくしたいと思って手帳書いてるから、かなり気になった。
 
 
 
このタイトルは熱くていいな。とにかく岩田さんの人柄がスキだから気になる。