もっと大切なものに限りある時間を使っていきたい。

家に帰ると、いつも以上にうちの奥さんがにこにこしながら、出迎えてくれた。気のせいだろうか?週末の開放感がそう感じさせるのかもしれない。と思ったけど、やっぱりなんか変だ。あきらかになんだかうれしそう。

ちょっと待ってて、と言いながら、奥さんは奥の部屋に消えた。そして、渡されるなんだか白いスティック状のもの。なんだこれ。体温計みたいだけど、ちょっと違う気がする。

縦に並んだ2本のラインを見て、ようやくボクは奥さんがやたらにこにこしていた理由を理解した。えぇぇ!これって。マジで?とか、似合わないセリフが自然と口から出てきたのには、自分で驚いた。「マジで?」なんて生涯で何回使っただろうか。

実はなかなか思うようにいかなくて、地道に努力を続けるしかないなと覚悟してたから、これはホントに想定外のできごとで、喜びの前に驚きのほうが遥かに大きかった。後からじわじわくる感じ。

とはいえ、全く実感はわかない。まぁ、当たり前か。ボク自身には何の変化もないんだもんな。2本のラインを見ただけで実感が湧くはずないじゃないか。ただ実感が湧くか湧かないかなんて関係なく、きっと奥さんのほうはこれからいろいろ大変になっていくだろうから、しっかりと支えていかなくちゃ。

もう半年ぐらい残業しまくってて、平日はほとんど家にいない状況だけど、そんな生活はなんとかして終わらせたい。もっと大切なものに限りある時間を使っていきたい。じゃあ、ブログなんか書いてる場合じゃないだろって?いや、たしかにそのとおり。さっさと食器洗い、済ませてしまおうっと。