やたらと「変える・変わる」を人に強要してくるけど、自分を変える気はないの?

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著作者: aussiegall

仕事上のつきあいで他社の新任の某課長と呑む機会があった。「あまり呑みに行って楽しい場を作れる人じゃないんですよ」と親しくしているそこの担当者の人から事前に聞いてたんだけど、その意味がわかった。仕事の話ばかりに偏ってしまうというつまらなさはいいとしても、いちいち言葉の端々に違和感を感じて会話を楽しめなかったのだ。

どんなテーマに話が流れても、某課長は常に「どう変わりたいか」「どう変えたいか」という展開に揺り戻そうとし、持論を展開するだけじゃなく、人に問いかけまくる人だった。仕事をどう変えたいか、組織をどう変えたいか、自分をどう変えたいかはまぁいい。ボクがどうしても受け入れられなかったのは、人間をどう変えたいか?という問いだった。

唐突に「自分のチームの人間をどう変えたいですか?」と問われて思わず「え?」と問い返してしまった。人間を変える?何を言ってるんだ、この人はと本気で驚いて、ボクは一瞬仕事上のつきあいを忘れそうになった。人が人をどうにかしよう、変えようなんてのは傲慢すぎる。自分の価値観を押し付けて従わせるなんて、ボクが1番忌み嫌う行為だ。

うまくいってないと感じたら、仕事の進め方を変えろと指導するのは管理職として当然の行為だろう。それが交渉ごとだったら「君は押しが足りないから」というように人間性に踏み込まざるを得ないこともあるだろう。それでも、人間を変えることに主眼をおいてはいけない。自分の人間性を否定されながら、自信を持ってイイ仕事ができるはずないんだから。

明らかに楽しい親睦の場という空気からはかけ離れた状態になってるのに、延々と「変える・変わる」のテーマで話し続けるアナタこそ変わるべきなんじゃないの?と言いたかった。こっちはほったらかしで、延々と自分の部下にそんな話するなっつーの。そんなこと、ここでやらずに自分の職場でやればいいじゃないか。そんなふうに思ったことをその場で1ミリも口にせず、楽しい場になってないと感じながら何もせず、こんなふうにブログにこっそり書いてる自分も変わらなきゃなー。