お金も時間もかからず楽しめる、ききカレーがおもしろい。
急にききカレーをやってみたくなった。
急に思いついて奥さんに「ききカレー」ゲームをしかけてみることにした。といっても、そんな手の込んだことをするわけじゃなく、レトルトカレーを3種類買ってきて、どれが高くてどれが安いのかを答えてもらおうというシンプル極まりないルールだ。
用意したのは、この3種類のカレー。
PRICE LOCK ON! ビーフカレー(中辛)
写真右端に写ってるのは、ディスカウントスーパートライアルのプライベートブランド激安カレー。税込69円という安さである。LOCK ON!という製品名と価格は一応シャレなんだろうか?
グリコ カレー職人 老舗洋食カレー(中辛)
左端はカレー職人。パッケージを見ると「あめ色玉ねぎやトマトをベースに、ドミグラスソースで仕上げたコクのあるカレーです」とか書いてある。ドミグラスソースってデミグラスソースと同じモノだよなぁ?
フランス語でドミ (demi-) は半分と言う意味。グラス (glace) は通常は氷と言う意味だが、料理の名前に使ったときは煮こごりまたは煮詰めるという意味になる。ドミグラスソースとは煮詰めた濃厚なソースということである。
ほうほう、そうなのかー。はじめて知ったよ。ちょっとかしこくなった。価格は99円。30円の差はいかに?
ハウス食品 麻布十番ビーフカレー(中辛)
真ん中は麻布十番。パッケージを見ると「じっくりていねいに仕込んだデミグラスソースと、たっぷりの炒め玉ねぎ、カレーパウダーを加えて煮込み、赤ワインで仕上げました。味わい深いコク・・・」と書くのがめんどくさくなってきたのでこれぐらいにしておく。とにかく、なんだか手の込んだカレーだということはわかった。価格はなんと、399円!こんな高いレトルトカレーを買ったのははじめてだ。すき家の牛丼並盛りより高い!って比較対象が微妙すぎて、すごさが伝わらない!
さてさて、うちの奥さんはこれらのカレーの味の違いを感じて、高級なカレー、安物のカレーを言い当てることができるだろうか!
ききカレー開始!
ボクがどれがどれだかわからなくなったらゲームが成立しないから、3種類の器を用意した。ごはんが多過ぎたら2人で食べきれないので、お茶碗2杯分ぐらいを3つに分けている。
あ、1番安いカレーはわかった!
かなり早い段階で1番安いと言われてしまったカレーは99円の「カレー職人」だった。まぁ、30円の差だしな。これはわからなくてもしょうがないだろう。
問題はこの2つだなー。こっちは赤ワインとかが入ってるような濃厚な味がする。こっちは海鮮っぽい独特の風味がするなー。
むむ。「麻布十番ビーフカレー」にはたしか赤ワインで仕上げたって書いてあった。ワインのめないのに、なんでちゃんとわかってるんだろう?しかし「LOCK ON!」のほうは原材料見ても、海鮮は関係なさそうだけどなぁ。そして、1番高いやつと1番安いやつを食べながら、どっちが高級かめっちゃ悩んでるのがおもしろくてしょうがない。ブログネタ的には安物を1番と言ってほしいところ。
しばらく悩んで、奥さんが出した答えは、こんな感じだった。
1位 ハウス食品 麻布十番ビーフカレー(中辛) / 2位 PRICE LOCK ON! ビーフカレー(中辛) / 3位 グリコ カレー職人 老舗洋食カレー(中辛)
答え合わせをしてみると、奥さんは「カレー職人」に対して「えー、これが老舗の味?」とかさんざんディスっていた。どう違うのか気になって、ボクもさっそく食べてみる。
うん。「麻布十番」はやっぱり違う。かなり深みのある味だ。これは誰が食べたって、高そうだとわかる気がする。うちの奥さんは危うかったけれど。ディスられてた「カレー職人」を食べてみると、ちょっと味が薄い気がした。単独で食べたら、もっと美味しく感じるのかもしれない。「LOCK ON!」は高そうじゃないものの、値段の割には十分美味しいなぁ。海鮮は謎すぎる。
お金も時間もそれほどかからずに楽しめる、ききレトルトカレーはなかなかおもしろかった。奥さんにも好評だったし、いろんなカレーが食べられるしね。またなんか思いついたら試してみようっと。