怒りを抑えてるんじゃなく、なかなか湧いてこないのはどうすればいい?

怒りが湧いてこない。

ボクは滅多に怒らない。そりゃあ、たまにイラっとすることぐらいはあるけど、ほとんど吐き出すこともなく消化してしまう。本気で怒ったのって、もういつのことか思い出せないもんな。

PRESIDENT (プレジデント) 2015年 8/3 号

PRESIDENT (プレジデント) 2015年 8/3 号

しかし、私に言わせれば、怒りを抑えるほうが「よくない」ことです。怒りの感情が湧くのは、なにかしらうまくいってないことがあるせい。怒りを抑えてしまうと、そのうまくいってないことを放置することになり、問題解決につながりません。(プレジデント 2015年 8/3号)

いや、まぁ、ムリに抑え込んでるっていう感じでもないんだけどな。あまり怒りの感情が湧いてこないんだもの。怒りの感情は当たり前に湧くもんだ!という前提で書かれてるから、なんだか自分はおかしいのか?と不安になってくるなぁ。

「問題解決」と書かれてるけれど、実はココでは怒ったほうがきっとものごとが前に進むんだろうなぁと思う瞬間はいっぱいある。「お言葉を返すようですが!」とか言ってる絵を想像(妄想?)したりすることもあるけど、唐突にボクがそんな行動に出たらどうなってしまうだろう?という不安のほうが先立つし、たぶん、やめておけばよかったと後悔するだろうとか、そんなことを考えているうちにイライラした気持ちすらどこかへいってしまう。

真剣さが足りないから怒れない?

相手を自分のコントロール下に置こうとする上司に対しては、怒りを嫌みにして返してもいいでしょう。そのときに怒りを買わないようにするには、相手が悔しがるぐらいにうまく毒をきかせてほしいと思います。(中略)「頭が悪くて申し訳ありません。部長なら、バカな私でも理解できるように教えてくださいますよね?」とチクリ。(プレジデント 2015年 8/3号)

これはアカンやろー。チクリっていうか、思いっきりケンカうってるとしか思えない。これぐらいの反撃は誰もがやってることなんだろうか?こんなこと言ってしまったら、修復不可能な状況に陥る気がするのは、ボクがヘタレなだけ?

昔、その当時の上司に「怒りが湧いてこないのは、仕事に真剣に取り組んでいないからだ」と言われたことがある。演技でもいいから怒ってみせろ、と言われたけど、どうしてもうまくやれなかった。売上を10倍にしろ!とかめちゃくちゃなノルマを与えられるわけでもなくて、なんでこんなことができないんだろうと、あのころはめちゃくちゃヘコんだなぁ。

指示に従わないから、当然、毎日のように叱責され続けて、それでもボクは怒ることも演技することもできなかった。懐かしのアシュラマンみたいにクルっと首を回して怒りモードになれるなら、どんなにラクだろうと半分本気で思った。

最近は「怒れないこと」に真剣に思い悩むことなく過ごしていたけれど、こういう記事が目につくということは、やっぱり自分の中でコンプレックスになってるんだなぁ。嫌みを言ったり、怒鳴り散らしたりってのはどうしてもできないというかやりたくないけど、やんわりとでも怒りを表すことは意識的にやったほうがいいのかもしれないな。

キン肉マン 47 (ジャンプコミックス)

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