アニメ「境界のRINNE」の魅力をゆるいファン代表として語ってみる。

たまたまHDDレコーダーが勝手に録ってくれていた「境界のRINNE」を見始めたんだけど、やっぱり高橋留美子さんのマンガは安定の面白さだ。ボクはコミックスを全巻集めるようなコアなファンではないけど、ゆるいファンの代表として、何がそんなに長年にわたって人を惹きつける魅力になっているのか、境界のRINNEを見ながらちょっと語ってみる。

境界のRINNE アニメ化記念総集編 (少年サンデーコミックススペシャル)

境界のRINNE アニメ化記念総集編 (少年サンデーコミックススペシャル)

人間の器が小さい。

いや、高橋留美子さんが、じゃなくて描かれるキャラたちがね。自ら噂を流してお布施とお供えを百葉箱に入れてもらって生計をたてる六道りんねとか、おばさん呼ばわりされることを絶対に聞き逃さず、こめかみをグリグリやらずにいられない魂子とか。

とにかく、高橋留美子の世界に描かれるキャラはセコくて人間の器が小さい。そして、人のみならず、りんねが使うアイテムもセコいものばかり。それがわかりやすい笑いにつながってる。ただ、それでも、いざというときには自らを省みず人を助けたりするから、どこか憎めない愛すべきキャラというのがお約束。でも、りんねは「オマエを助け出すのに348円もかかってしまった」とか言ってて、やっぱり人間の器が小さい。

異常なほどテンポがいい。

第2話「赤い輪の記憶」のあらすじを書き出してみる。

校内で死神の噂が流れる → ナマケモノの除霊 → 魂子が登場して真相判明 → 魂子を追って死神界へ → りんねと桜がはぐれる → 桜が堕魔死神に「やりきった!!!入場口に連れていかれる → りんねが桜を救い出す → りんねと堕魔死神のバトル → 桜がなぜ幽霊が見えるようになったのか判明

わずか20分ぐらいの時間でこれだけの展開を詰め込みつつ、ちょこちょこと笑いを差し込んでくるからおそろしくテンポがいい。現実と異世界を行き来するめまぐるしい展開は、高橋留美子さんのマンガではありがちだなぁと思いつつもやっぱり面白い。このままギャグ成分多め、1話完結型のスタイルで続いていってくれると楽しいけど、やっぱり次第にシリアス成分多めになっていくのかなぁ。

個性的なキャラがこれでもか!と登場する・・・はず。

アニメのオープニングを見ていると、知らないキャラがたくさん登場してるから、これからまた、個性的で思い込みが激しかったり、くだらない欠点を抱えた残念なイケメンや美少女なんかが登場したりするんだろう。そして、ほのかな恋愛模様も描かれたりするんだろうと予想してみる。

こうして書いてみると、やっぱりボクは高橋留美子さんの描く世界が結構スキらしいということがよくわかった。どっちかというと、ドロドロしたエグいマンガがスキなほうだけど、こういうほのぼの系もたまには摂取しておかないとね。これからしばらくは毎週土曜日が楽しみになりそうだ。

ちなみに「境界のRINNE」は第1話「謎のクラスメート」がWEBで無料で読めるので、気になる方は読んでみるべし。

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