思いやり/共感型リーダーシップの難しさを痛感する。

 「残業しないで結果を出す」という言葉が目に入って、ひさしぶりに日経ビジネスアソシエを購入した。残業が増え、やりたいことをやる時間を確保できないサイクルをなんとか脱したいと何かにすがりたくなってしまった。

日経ビジネス Associe (アソシエ) 2014年 07月号

日経ビジネス Associe (アソシエ) 2014年 07月号

 

 誰かの心配事を解決してあげられる喜びに変換するのは難しい。

負のサイクル打開策への手がかりとして特集記事を読み込もうとしたんだけれど、その手前で「ケリー・マクゴニガルの成果を上げる教室」という記事に目が止まった。思いやり/共感型リーダーシップってどういうことだろう?

 

人から苦情や無理な要求を受けたとき「誰かの心配事を解決してあげられる喜びに関心を向けることができる、そのチャンスを得られる」と考えてみてください、とケリー・マクゴニガルさんは言う。それが仕事への認識を変え、周囲の人たちからの評価も変えることにつながるとか。

 

そうできたなら素晴らしいと思うけど、普通にうっとおしいと思ってしまうし、今までの経緯もあって先入観を捨てて人と接することも難しい。でも、僅かでもそう考えられるよう、心にとどめておこう。完全に無理だと決めつけて受け入れないんじゃ、どんな本を読んだって意味ないもんな。

自分を思いやる道は更に険しい。

健康や幸せを犠牲にするリーダーは、メンバーも同様にそうすべきだというメッセージを発信しているようなものです。これは「自己破滅」「燃え尽き症候群」といった社風を作り上げかねません。(日経ビジネスアソシエ)

これにはちょっと考えさせられてしまった。自分の会社を見渡してみると、仕事に追われて休日も返上し、疲弊しきった顔で仕事を続けるマネジャーが何人もいる。それを見ている自分も早く帰ることに罪悪感を感じるし、果てしない負の連鎖だ。

 

この負の連鎖をどうやって断ち切ればいいのか、自分に対して思いやりを持とうとすることが職務怠慢だと責められそうなこの職場の空気はどうすれば変えられるんだろうか。正直答えが見つからない。

毎日1つでいいから「自分にとって最高」と思うことを続ける。

忙しくて疲れきっていても、「今日は運動はやめよう」と考えるのではなく、「何とか工夫して運動する時間を確保しよう」と考えるようにしています。(日経ビジネスアソシエ)

 どれもこれも素直に受け止めてすぐ実践!というわけにいかなくて、悩ましいなと思いながら読み進めてたけど、これだけは忘れずにいたいと思うことが最後に書かれてた。ボクは流されて日々を見送りたくないから、ブログを書いている。

 

解決には至らなかったとしても、考え続けることに意味はあるはずだ。