先延ばしをやめるための新しい解決法なんて、もうないでしょ。

ちゃんと先延ばしと向き合ってみることにした。

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ボクは今も何かを先延ばしにしている。たとえば「先週やろうと思っていて、まぁ休み明けでもいいかと思ってしまったアノ仕事」とか「家計簿をつけれていない」とか「部屋の片付けができていない」とか挙げていくとキリがないくらいだ。
 
だから、こういうタイトルの記事は必ず目にとまってしまう。
 
 
 
 
物事を先延ばしにする人は、困難な仕事を前にして不安に駆られると、フェイスブックのサイトを見たり昼寝をしたり、何か他のことをして気分を紛らわそうとすることが多い。(WSJ.com)

いてててて。先延ばししてることをすべて気にしてたら、気が滅入るから他のことをして気を紛らわすってのは、なんか鋭くてイタいぞ。いやいや、ちゃんと優先順位を見極めて先にとりかからなきゃいけないことをやっているんだよ!……とはとてもじゃないけど言えない。こうしてブログを書いてる暇があるなら、さっさと部屋を片付ければ?という声が聴こえる。うああああああ!(おちつけ)

先延ばし克服の新たな解決法を期待してみる。

ともかく、対処法が示されてるみたいなので読み進めてみる。

研究者たちは先延ばし癖のある人たちの不愉快な思いを避けたいという気分を強みに変える取り組みのため、一連の戦略を考え出した。そのうちの一部は実証済みの昔ながらの手法だ。パイチル博士は先延ばし癖のある人たちに「ただ始めるだけだ。始めるための条件を非常に低く設定することだ」と助言する。(WSJ.com)

「ただ、始めるだけ」というのは実証済みの昔ながらの手法と書かれている通り、ボクもいろんな書籍でさんざん目にしている内容だ。

 

 

イ・ミンギュ
サンマーク出版 2012-01-09
¥ 1,785
 

 

とうてい仕事を始める気分になれない。誰でもそんな日がある。ある仕事がとてもできそうにない気がしたら、まずは簡単なことから始めて、失敗してもいいと気楽に考えてみよう。できない言い訳ばかりを探さずに、すべき理由を探そう。そして、その仕事と関係のある、簡単で小さな仕事をひとつ、いますぐに始めよう。不思議なことに、いったん始めさえすれば、そこからは楽に進むことが多い。(「先延ばし」にしない技術)

「できない言い訳ばかりを探さずに、すべき理由を探そう」という言葉は何回読んでもガツンとくるんだよなぁ。とにかく、簡単なことから始めることだと、ここでも書かれている。だから、わかってる。わかってるんだけど、できないんだよなぁ…ということで、さらに記事を読み進める。

パイチル博士は「時間旅行」も勧めている。未来を想像してやるべきことをやり遂げた後の気持ちよさや、やり遂げられなかったときの悔しさを感じてみる。(WSJ.com)

これに似た考え方も読んだ記憶がある。ちょっと表現が違うけれど、このあたりがほぼ近いことを言ってるような気がする。

だから、決心を最後まで保って目標を達成するには、楽観的な態度だけではなく、悲観的な態度も併せ持つことが不可欠だ。なぜなら、願いさえすれば何でも手に入るという安易な考えよりも、成功に結びつくルートを探し出し、その過程でぶつかる問題を予想しながら、対策を立てることの方がより重要だからだ。(「先延ばし」にしない技術)

こちらはもう少し話が実践的で気持ちを感じるだけじゃなく、リスクを予想してどう行動するか?というところに話が及んでいる。

 

ということで、今回見つけた記事には、残念ながら先延ばしを克服するための新しい解決法なんてものは示されてなかった。というか、今更そんなものが見つかるはずないじゃないか。ボクは自分が先延ばし癖の持ち主であることを自覚して、既にそれに関連した書籍を何冊も読んでいる。十分すぎるほど、手法は認識できているはずだろう。

安易な解決法にすがるのはやめにしよう。

安易に解決法にすがるのは、もうそろそろやめにしないか?「先延ばしをやめるための3つの方法」とかそんな感じのタイトルのエントリーに何回釣られても、今更新しい考え方なんて提示されないだろう。大事なのは既にあるいくつかの優れた解決法を愚直に試しながら、自分にあったモノを見つけ出し、継続的に活用できるよう試行錯誤を重ねていくことだ。

 

この記事をかきながら、試行錯誤を経て自分で実行していた対策を思い出した。それは後からやった方が効果的なのか?めんどくさいから先延ばししてるだけじゃないよな?」と自分に問いかけるというシンプルなものだ。「うーん。別に後からやるメリットはないな」と思い直すことで結構先延ばしの誘惑に打ち勝てるようになってたんだけど、いつのまにか忘れてしまっていたなぁ。

 

自分なりに結構思い悩んで体得したことを忘れて、また安易な解決法を探してしまう。あまりにも滑稽だけど、まぁ、強靭な意志を持つ一部の人は除くとしても、多くの人はそんなもんなのかもしれないな。まぁ、それに気づいたときに何度でもやり直していけばいいか。