期間限定の新たな出会いを前に思うこと。

f:id:koh0605:20131216234703j:plain

今日、会社に職場体験に向けての顔見せで24歳女子がやってきた。

 
就職支援活動を行っている法人が県内の企業に声をかけて、職を求めてる人たちに職場体験の場を提供しているらしい。協力企業には助成金が支払われるというのを聞いて、うちの会社の人事担当がのっかったわけだ。
 
なんだか人の良さそうな頼りなさそうなおじさん2人に連れられて、彼女はやってきた。
 
彼女に体験してもらうのは、ボクが所属するプロジェクトの単純入力業務がメイン。おそらく右も左もわからない状態で不安も大きいだろうから、難しい仕事ではないことを繰り返し伝えた。
 
履歴書を見せてもらうと「会社でのコミュニケーションの取り方や仕事への取り組み方を学びたい」と書かれていたので「単純入力業務だけではそれは果たせそうにないな」とボクがつぶやいたところで、同席している人事担当者が彼女に問いかけた。
 
「他に何かやってみたいことはありますか?他にもいろいろ体験してもらえることはあると思いますよ?」
 
かなり緊張しているらしい。考え込んで何かを言おうとするものの、なかなか言葉が出てこない。まぁ、やってみたいことと言われても、選択肢がまったく見えてないだろうから、難しいだろうな。
 
「いや、このとおりおとなしいのでねー、どーのこーの」隣に座る就職支援法人のおじさんが口を挟んできた。続けて彼女に質問を投げかけてみても、何か言いたそうな素ぶりを見せる彼女の横からおじさんがすぐに割って入る。
 
いや、別にアナタの話が聞きたいわけじゃなく、彼女に聞いてるんだけどな、と少しこのおじさんの対応に不満を抱いた。就職を支援したいんだったら、本人の自主性をできるかぎり尊重したほうがいいんじゃないの?もうちょっと待ってあげようよ。沈黙は気にしないからさ。
 
ともあれ、アルバイト経験もないらしいから、これがはじめての社会経験ということになる。もしかすると、この職場体験が彼女の人生を左右することになるかもしれない。事務的な対応に終始せず、ひとつでもふたつでも何かを学んでもらえるように向き合いたいなぁ。
 
なんにせよ、 期間限定でも新しい出会いは楽しい。