問いかけに答えず延々と話し続ける人たちの心情。
事件は会議室で起きている。
「ちゃんと聞いたことに答えてくれよ!」社長が明らかにイライラしながら言い放った。今日の会議でこのシーンを何回見ただろう?空気が重い。重すぎる。
どうして問いに対して、全然関係ないことを延々と話し始めるんだろう?
たとえば「アナタはなぜ、はてなブログを使い続けるんですか?」と問いかけたら「もうインターネットなしの生活とかありえません。なぜなら、なんたらかんたら...」とかズレた話を始めるような感じ。
ずっと話を聞いていれば、答えに辿り着くのかもしれないけれど、あまりにも入りの話が遠すぎて黙って聞いていられない。ちょっとガマンしていたら、やたら細かい話が延々と続いていつ終わるのかわからなくなっていくから、途中で待ったが入る。
なんでこんなことになってしまうのか、ちょっと考えてみる。
問いかけにまっすぐ答えを返さないのはなぜか?
質問の意味を理解できていない。
中にはこういう人もいそうだけど、まぁ、これは少数派だと思う。この場合は受け答えできなさそうな人に説明させてるのが問題じゃないか?そんなのちょっと考えれば見極めつくでしょ。吊るし上げてる時間がもったいないし、当人もその場にいる人たちも精神的にキツいからやめてほしい。
とにかく全部しゃべりたい。
持っている情報を全部しゃべりたい!という感じの人もいる。より丁寧に説明しておこうと思っているのかもしれないけれど、しゃべりすぎて何が言いたいのかよくわからなくなってくるし、誰も聞いちゃいない。
だいたいこういう人は、膨大な資料を携えている。ページ数制限したほうがいいんじゃないだろうか。そんなことしたら、読めないような細かい文字で資料作ってきそうだけど。
さらに詰められるのを恐れて断言できない。
「YESかNOか答えろ」と言われてるのに、長々と話し始める人はこの心境だろうな。これはボクも経験があるから解る気はする。どちらだと答えても浅はかだと責められるあの負のループ。いやー、あんまり思い出したくもないな。ただ、ここまで書いていて思ったけれど、残念ながらこれが1番の要因のような気がしてきた。
もっと前向きな会議がしたい。
問いかけにストレートに答えない人は1人や2人じゃないから、場の空気の問題が大きいんだろうな。その空気を支配している人たちが威圧的に振る舞うから、説明者が萎縮してしまって言い訳じみた余計な言葉が増えていくんだろう。それがまたイライラを招いて威圧感が更にアップしてしまう。
それでも、勇気を持って立ち向かうしかないじゃないか。どんな反応があったとしても、自分が信じることを伝えるしかない。何か間違ってる、何か足りないと自覚したら、素直に反省して仕切り直すしかない。
いや、これはカッコつけて正論ふりかざしすぎかな。わかってる。わかってるけど、そんな簡単じゃないから、誰も変えられないんだよなぁ。
でも、口先だけの人にはなりたくないから、自分が当事者になるときには「ちゃんと聞いたことに答えてくれよ!」なんてことは言わせないようにしたい。
いや、してみせる!