やり抜く人は自分の中に″絶対″を持っている。

子供のころ、ボクの周囲には″絶対″があふれていた。
 
「絶対やな?」「絶対やってば!」そんな感じのやりとりを毎日のように交わしてた。いつのまにかボクは、たくさんの言葉と曖昧さを手に入れるのと引き換えに″絶対″という言葉を失った。
 
そんなボクには、宇宙兄弟で見つけたこの言葉がとても眩しく見えた。
 
 

小山 宙哉
講談社 2009-09-23
¥ 580
そうだな 世の中には″絶対″はないかもな
でもダイジョブ 俺ん中にあるから(宇宙兄弟)
「絶対、宇宙に行く」と言い放つ弟日々人をたしなめるように兄六太は「世の中に絶対なんかない」と言うんだけれど、ごく当然のように日々人はこう切り返すのだ。なんという揺るぎない信念!あまりにも清々しいじゃないか。

 

少し前に読んだこの本でも何か似たようなことを感じた記憶がある。なんだったっけ?とちょっと読み返してみた。

 

「失敗」なんて存在しない。あるのは、「成功」につながる「経験」だけ。(壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方)

 

この本の中では、ドクター中松もエジソンも松下幸之助も本田圭佑も「失敗なんて存在しない」という考え方で成功を手にした一流の人たちであると紹介している。改めて彼らの語録を読み返してみたけれど、明らかにそこには″絶対″が存在している。どれだけ人にバカにされたり、諭されたりしても、自分の中に揺るぎない″絶対″を持ち続け、成功を信じる強さがそこにはある。

 

やはりやり抜く人は自分の中に″絶対″を持っているな。ボクもなんだか妙に人生悟ったような気になってないで、失くした″絶対″を取り戻したい。マンガを読んでこんなことを考えて、モチベーションが上がったりする単純すぎる自分に万歳!

 

でもさ。″絶対″ってそういうプラスの用途だけに使う言葉じゃないだろ?「″絶対″失敗する」という真逆の用途だってあるじゃないか。そんな声がもう1人のダークサイドな自分から聞こえてきたけど、今日のところは無視しておくことにする。

 

わざわざ絶望に浸りたくなんかないもんな。